13.36倍。2025年12月時点の、エンジニア(IT・通信)の転職求人倍率です(doda転職求人倍率レポート)。同じ月の全職種平均は2.96倍でしたから、4倍を超える開きがあります。2026年6月も全体2.55倍に対してIT・通信の求人数は前月比105.4%と、業種別で最も強く伸びました。
不足の構造は長期です。経済産業省のIT人材需給に関する調査は、2030年時点でIT人材が低位シナリオで約16万人、中位で約45万人、高位なら約79万人不足すると試算しました。IPAのDX動向2025でも、DXを推進する人材が不足していると答えた日本企業は85.1%に達しています。
では応募すれば簡単に決まるのか。そうはならないのがこの市場の難しさです。というのも、企業が採りたいのは「不足しているどこかの誰か」ではなく、自社の技術構成と事業フェーズに合う即戦力だからです。倍率13.36倍の内訳には、応募が殺到する自社開発・社内SEの枠と、応募が集まらないレガシー保守の枠が同居しています。だからこそ、自分がどの職種系統で、どんな働き方の会社を狙い、経験年数に応じてどう見せるか。この三層を先に設計した人から順に、良い枠を取っていきます。

