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日本の平均年収はいくら?【2026年版】年代・業種・役職・企業規模・学歴・男女別

公開 2026-01-10更新 2026-06-19

この記事の要点

  • 1給与所得者全体の平均年収は約460万円、正社員に限ると約530万円(国税庁・令和5年)。平均は高年収層に引き上げられるため、中央値もあわせて見ると実感に近づきます。
  • 2年収は「年代×業種×職種×企業規模×役職×地域」で大きく変わります。1つの平均値で自分を測るのではなく、条件を揃えて比べることが重要です。
  • 3役職の影響は大きく、賃金構造基本統計(令和5年)の所定内給与(月額)でも係長級・課長級・部長級と段階的に上がります。学歴より、最終的には役職・等級が効いてきます。
  • 4企業規模でも差が出ます。大企業ほど所定内給与は高めで、同じ職種でも勤め先の規模で水準が変わります。
  • 5平均を知ることはゴールではなく出発点です。自分の現在地を相場と照らし、市場価値の高い環境や役割へ動くことが、年収を上げる近道になります。

監修・執筆者

平井 貴大

平井 貴大

BeyondLeap株式会社 代表取締役 / 元リクルート事業開発・マーケ / 元プライム上場企業子会社代表

リクルートで事業開発・マーケティング・海外駐在を経験後、東証プライム上場企業の子会社代表取締役に就任。人材関連サービスを複数ゼロから立ち上げ、全事業の黒字化とスケールを達成。「すべての人が輝ける世界へ」をミッションに掲げ、AIと人のハイブリッドで一人ひとりに最適なキャリア支援を届けるためBeyondLeapを創業。

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日本の平均年収の全体像:平均と中央値をセットで見る

給与所得者全体の平均年収は約460万円、正社員に限ると約530万円です。ただし平均は高年収層に引き上げられるため、中央値もあわせて見るのが正確です。

まず基準となる数字を押さえます。国税庁「民間給与実態統計調査」(令和5年分)によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は約460万円、うち正社員は約530万円です。これは日本でもっとも広く引用される平均年収の確定値です。

ただし、平均には注意が必要です。年収の分布は、少数の高年収層が右に長く伸びた形をしており、平均はその影響で実際のボリュームゾーンより高めに出ます。だから多くの人にとって、平均は「自分より高い数字」に感じられます。「真ん中の人」を表す中央値とセットで見ると、実感に近い水準がつかめます(平均と中央値の違いは /content/nenshu/nenshu-chuouchi で詳しく解説しています)。

そして何より大切なのは、平均は1つの数字にすぎないということです。ここからは、年収を左右する軸を1つずつ分解していきます。

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年代別の平均年収

年収は年代とともに上がります。まず自分の年代の水準を基準にすると、立ち位置が測りやすくなります。

国税庁の年齢階級別の平均給与を目安にすると、次のようになります。

  1. 20〜24歳:約273万円
  2. 25〜29歳:約389万円
  3. 30〜34歳:約425万円
  4. 35〜39歳:約462万円
  5. 40〜44歳:約491万円
  6. 45〜49歳:約521万円
  7. 50歳以上:約537万円

年齢とともに上がり、50代前後でピークに近づくのが全体傾向です。ただしこれは全職種・全国の平均で、職種・業界によってカーブの角度は大きく変わります。専門性が積み上がる職種は伸びが続き、そうでない職種は早めに頭打ちになります。年代別の詳細は年代別年収データ(/salary/age)で確認できます。

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業種別の平均年収

どの業種にいるかで、年収水準は大きく変わります。業種選択は、年収に最も強く効く要素の一つです。

国税庁の業種別の平均給与を見ると、業種間の差は大きく、最大で300万円以上の開きがあります。高めの業種と低めの業種を整理すると、次のような傾向です。

  1. 高めの業種:電気・ガス・熱供給・水道業(エネルギー、約747万円)、金融業・保険業(約656万円)、情報通信業(IT・Web、約632万円)。
  2. 中位の業種:製造業(メーカー、約533万円)、建設業(約529万円)。
  3. 低めの業種:医療・福祉(約397万円)、卸売業・小売業(約384万円)。

同じ職種でも、所属する業種によって年収のベースラインが変わります。たとえば同じ経理職でも、金融業と小売業では水準が違います。年収を上げたいなら、自分のスキルが活きる「水準の高い業種」に移れないかを考えるのは有効な戦略です。業種別の詳細は業種別年収データ(/salary/industries)で確認できます。

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役職別・企業規模別の給与水準

年収を最も大きく動かすのは、役職と企業規模です。賃金構造基本統計の所定内給与(月額)で、その傾向がはっきり見えます。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和5年)の所定内給与額(月額・残業代と賞与を除く・男女計)を見ると、役職と企業規模で明確な差があります。

役職別(月額):

  1. 係長級:約37.1万円
  2. 課長級:約49.1万円
  3. 部長級:約59.6万円

企業規模別(月額):

  1. 大企業(常用労働者1,000人以上):約34.6万円
  2. 中企業(100〜999人):約31.1万円
  3. 小企業(10〜99人):約29.4万円

これらは月額の基本給ベースの数字で、実際の年収はここに賞与・残業代・各種手当が加わって決まります。年収換算は「月額×12+賞与」がおおまかな目安です。注目すべきは、役職による差の大きさです。係長級から部長級まで、月額で20万円以上の開きがあります。年収を上げる王道が「昇格して等級を上げること」だと分かります。近年は、マネジメントに進まなくても専門性で等級を上げられるIC(専門職)ラダーを設ける企業も増えています。

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学歴別・男女別の平均年収

学歴と性別でも平均には差があります。ただし、いずれも「平均の傾向」であり、個人の年収は職種と役割で大きく変わります。

賃金構造基本統計調査(令和5年)の所定内給与額(月額・男女計)を学歴別に見ると、次の傾向です。

  1. 高校卒:約28.2万円
  2. 専門学校卒:約30.0万円
  3. 高専・短大卒:約29.7万円
  4. 大学卒:約36.9万円
  5. 大学院卒:約47.7万円

学歴による差は初期に大きく、年数を重ねるほど役職・等級による差に置き換わっていきます。学歴が出発点の一要素であることは確かですが、その後の伸びは職種・スキル・役割で決まります。

男女別(月額)では、男性が約35.1万円、女性が約26.3万円で、差が残っています。背景には管理職比率や勤続年数、職種構成の違いなど複数の要因があります。個人としては、平均の差にとらわれず、同じ職種・役職での相場と自分を比べ、評価される実績を積むことが現実的です。

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平均を出発点に、自分の市場価値を測って動く

平均年収を知ることはゴールではなく出発点です。自分の現在地を相場と照らし、市場価値の高い環境や役割へ動くことが、年収を上げる近道です。

ここまで、年代・業種・役職・企業規模・学歴・男女という軸で平均年収を見てきました。最後に大切なのは、これらの平均はすべて「自分を測るための物差し」だということです。平均より上か下かで一喜一憂するのではなく、「同じ条件の人の中で、自分はどの位置にいるか」を見ます。

そのうえで、年収を上げる打ち手は次のように整理できます。

  1. 役割を上げる。昇格・昇進で等級を上げるのは、最も確実なルートです。
  2. 業種・企業規模を上げる。水準の高い業種や大企業へ、スキルを活かして移る。
  3. 専門性を高める。市場価値の高いスキルは、社内評価と転職交渉の両方に効きます。
  4. 総報酬で見て転職する。額面だけでなく、基本給・賞与・株式報酬・手当を含めて比較します(総報酬の見方は /content/nenshu/nenshu-sougou-houshu を参照)。

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