総報酬(トータルコンペンセーション)とは、基本給と賞与に加えて、株式報酬・サインオンボーナス・各種手当まで含めた報酬の総額のことです。
求人票の「想定年収600万円」や、有価証券報告書の「平均年間給与」を見て、それがもらえる報酬のすべてだと思っていないでしょうか。実際には、その数字は報酬の一部を切り取ったものであることが多いです。基本給と賞与しか含んでいなかったり、逆に変動の大きい業績賞与を満額で含んでいたりと、何を指しているかは企業ごとにばらつきます。
私は前職で、子会社の代表としてオファー条件を決める側にいました。同じ「年収650万円」のオファーでも、基本給を厚くする設計と、賞与や株式報酬で乗せる設計とでは、候補者が実際に受け取る金額も、その確実性もまったく違います。出す側はそれを理解したうえで設計しています。受け取る側も同じ目線で見ないと、数字の大きさだけで損な選択をしてしまいます。
総報酬は、ざっくり次の5つの要素に分けて捉えると整理しやすくなります。基本給、賞与、株式報酬、サインオンボーナス、各種手当・福利厚生です。次の章から、ひとつずつ見ていきます。



