転職市場は地域産業の鏡だ。東京ではIT・金融・コンサル・商社・スタートアップが雇用の中心にあり、その厚みが50代の求人の出方を左右する。全業種の中枢。求人量・年収レンジともに国内最大で、ハイクラスから未経験まで層が厚いという土地柄は、50代の採用のかたちにもそのまま表れる。職種や条件を限定しない東京全体の比較は東京の転職エージェント(総合)に譲り、本稿は50代に的を絞って掘り下げる。
50代の転職は、役職定年・早期退職・定年後を見据えたキャリアの再設計という文脈で動くことが多い。東京を前提にすると、市場で求められるのは、経営幹部・部門責任者として組織を率いた経験、若手にない専門知識、または人脈と信用だ。大企業で培った仕組みを中小企業に持ち込める人材は、東京の地場企業の経営課題と噛み合えば高く評価される。
選択肢は正社員だけではない。東京という土地で見ると、50代の支援実績が豊富なエージェントや顧問マッチングサービスなど、チャネルの選び方も若手とは変わる。

