キャリア相談の前に、自己分析を完成させたり、転職理由をきれいに説明したりする必要はありません。「何が嫌なのか分からない」「転職するほどか判断できない」という状態も、そのまま相談内容になります。つまり、準備は答えを完成させる作業ではなく、対話の入口を作る作業です。
厚生労働省のジョブ・カードでは、経験、強み、価値観、これからのキャリアプランを整理します。しかし、すべての欄を埋めてからでなければ話せないわけではありません。限られた時間を有効にする補助資料として使うものです。
私が年間1,000件を超える転職案件に関わった経験でも、最初から論点が整っている人は多くありません。良い相談は、話の上手さを評価する場ではなく、混ざった悩みを一緒に分ける場です。だからこそ、うまく話せないことを理由に予約を先延ばしにする必要はありません。

