神奈川の未経験求人を読み解く出発点は、製造・IT・研究開発という神奈川経済の顔ぶれにある。この骨格が、神奈川での未経験採用の量と質を大きく規定している。横浜・川崎を中心に製造・IT・研究開発が集積。首都圏求人と地元求人の双方が狙えるという土地柄は、未経験の採用のかたちにもそのまま表れる。職種や条件を限定しない神奈川全体の比較は神奈川の転職エージェント(総合)に譲り、本稿は未経験に的を絞って掘り下げる。
未経験転職の原則は、「職種」と「業界」を同時に変えないことだ。神奈川を前提にすると、営業からIT業界の営業へ、販売から同じ商材の営業へというように、どちらか一方の経験を持ち運ぶと採用側はポテンシャルを評価しやすい。両方を一度に変えたい場合も、まず片方を変えて1〜2年後にもう一方を変える二段階のほうが、結果的に早く目的地に着くことが多い。
神奈川では、もう一つの現実は、「未経験歓迎」の求人の質に大きな差があることだ。神奈川という土地で見ると、育成を前提に研修を整えた採用と、離職前提の大量採用が同じ言葉で募集されている。神奈川で未経験転職を考えるなら、研修の中身、未経験入社者の定着率、キャリアパスの実例を確認できるかが見極めの分かれ目で、ここはエージェントの内部情報が最も役に立つ場面になる。神奈川でも営業・IT・施工管理・介護など未経験の門戸が広い職種は明確にある。

