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ゲーム業界へ転職するには|職種・年収・未経験ルートと後悔しないエージェント活用

公開 2025-07-01更新 2026-06-02

この記事の要点

  • 1ゲーム業界は「受託(デベロッパー)か自社(パブリッシャー)か」「コンソール/PC/モバイル・ソシャゲ」の組み合わせで、求められる経験も働き方も変わります。まず地図を持つことが出発点です。
  • 2職種はプランナー、エンジニア(クライアント/サーバー)、デザイナー(2D/3D/UI)、プロジェクトマネージャー、QA、サウンド、マーケ/運営に大きく分かれ、評価軸がそれぞれ異なります。
  • 3職種別の年収目安は、プランナーがおおむね400〜600万円、エンジニアやデザイナーはスキル次第でそれ以上。AI・グラフィックス・サーバー領域は他業界とも人材を取り合い高騰傾向です(求人ボックス等の集計・各社公表)。
  • 4クランチ(リリース前の長時間労働)は2019年の働き方改革以降ゆるみつつあります。dodaの2022年調査ではゲームクリエイターの平均残業は月28.1時間で、ピーク時との差を面接で確かめるのが安全です。
  • 5未経験はQA・運営・プランナー補助が入口になりやすく、エンジニア/デザイナーは動く成果物やポートフォリオが前提。エージェントは選択肢の一つで、Geekly・G-JOBエージェント・ファミキャリ!・クリーク・アンド・リバー社などが代表格です。

監修・執筆者

平井 貴大

平井 貴大

BeyondLeap株式会社 代表取締役 / 元リクルート事業開発・マーケ / 元プライム上場企業子会社代表

リクルートで事業開発・マーケティング・海外駐在を経験後、東証プライム上場企業の子会社代表取締役に就任。エンタメ・IT領域の採用支援にも携わり、クリエイティブ職の転職市場に明るい。延べ200名以上のキャリアアドバイザーと協働した知見をもとに解説する。

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まず押さえる、ゲーム業界の構造(受託/自社・コンソール/モバイル)

ゲーム業界への転職でつまずく原因の多くは、業界の地図を持たないまま求人を眺めてしまうことにあります。最初に2つの軸で全体像を整理しましょう。

1つ目は、開発を請け負う受託・開発会社(デベロッパー)か、企画から販売・運営まで担う自社・パブリッシャーかという軸です。デベロッパーは複数のタイトルに関わって技術や経験の幅を広げやすく、パブリッシャーは自社IPやタイトルに長く深く関われる傾向があります。1つの会社が両方の機能を持つケースもあります。

2つ目は、プラットフォームの軸です。コンソール(家庭用ゲーム機)、PC、そしてモバイル・ソーシャルゲームでは、開発体制も運営の発想も求められるスキルも変わります。モバイル・ソシャゲはリリース後の運営(イベント企画やデータ分析)の比重が大きく、コンソールは作り切る開発力が問われやすい、といった違いです。さらに海外売上の比率が高い企業では、英語力やグローバル展開の経験が評価される場面もあります。この地図の上に、次の職種地図を重ねていきます。

区分主な役割向いている志向
受託・開発会社(デベロッパー)他社タイトルの開発を請け負う。複数案件に関与技術・経験の幅を広げたい/未経験の土台づくり
自社・パブリッシャー企画・開発・販売・運営まで自社で担う自社IP・1タイトルに長く深く関わりたい
コンソール/PC作り込んだタイトルを完成させる開発が中心作品性・開発力を磨きたい
モバイル・ソーシャルゲームリリース後の運営・イベント・データ分析が重い運営や数値改善、企画の打席を多く持ちたい
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職種地図|プランナーからQAまで、求められるスキルが違う

ゲーム制作は分業で成り立っています。代表的な職種と、それぞれで問われる力を押さえておくと、自分のキャリアをどこに接続できるかが見えてきます。

プランナー/ディレクターは、面白さを仕様に落とす企画力と、仕様書を書く力、チームを動かす力が中心です。エンジニアはクライアント側(UnityやUnreal Engineなどでゲーム本体を作る)とサーバー側(通信・課金・運営基盤を支える)に分かれ、使用言語やエンジンの経験と動く成果物が問われます。

デザイナーは2D・3D・UI・エフェクトなど領域ごとに専門が分かれ、ポートフォリオが評価の中心です。プロジェクトマネージャーは進行管理と調整、QAは品質保証とデバッグの精度、サウンドは効果音やBGMの実績、マーケ/運営はKPI設計やイベント企画とデータ分析が問われます。同じ「ゲームを作る仕事」でも評価軸はこれだけ違う、という前提を持つことが、職務経歴書やポートフォリオの精度につながります。

職種主に問われる力選考で見られるもの
プランナー/ディレクター企画力・仕様化・論理的な提案・推進力企画書・仕様サンプル・改善した実績
エンジニア(クライアント)Unity/Unreal Engine等の実装力動く成果物・GitHub・技術記事
エンジニア(サーバー)通信・課金・運営基盤の設計と運用設計経験・負荷対応の実績
デザイナー(2D/3D/UI)作画・モデリング・UI設計の表現力ポートフォリオ(領域ごとの作品)
プロジェクトマネージャー進行管理・調整・チーム運営プロジェクトを動かした実績
QA(品質保証・デバッグ)品質の作り込み・再現性・観察力検証経験・改善提案の姿勢
マーケ/運営KPI設計・イベント企画・データ分析数値を動かした実績・分析の素地

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職種別の年収の目安|何で差がつくのか

年収は会社の規模や個人のスキル、担当タイトルの状況で大きく動くため、断定はできません。公開されている集計や各社の発表をもとに、おおよその目安として捉えてください。

求人ボックスの集計ではゲームクリエイター全体の平均年収は約496万円とされ、職種別ではプランナーがおおむね400〜600万円が一つの目安です。エンジニアやデザイナーはスキル次第で全体平均を上回り、とくにAI・グラフィックス・サーバーサイドの技術者は、他業界のテック企業とも人材を取り合うため給与が高騰しやすいと言われています(求人ボックス・各社公表)。

差がつくポイントは、希少性の高いスキルを持っているか、数値や成果物で示せる実績があるか、そして担当領域が事業のコアに近いかどうかです。年収を上げたいなら、職種の中で評価される軸(実装力、データ分析、課題を定義して解決する力など)を一つ深掘りしておくと、交渉でも有利になります。次の表は、職種別の年収レンジの目安です。

職種年収レンジの目安補足
プランナー約400〜600万円企画・運営・データ分析の幅で上振れ
エンジニアスキル次第で全体平均超もAI・グラフィックス・サーバーは高騰傾向
デザイナースキル次第で全体平均超も実装力を伴うUI/UXは高待遇になりやすい
ゲームクリエイター全体平均 約496万円(求人ボックス集計)会社規模・タイトル状況で変動
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働き方の実態|クランチの今と、面接での見極め方

ゲーム業界には、リリースや大型アップデートの直前に労働時間が膨らむ「クランチ」と呼ばれる時期があります。ここをどう見極めるかは、転職後の満足度を大きく左右します。

結論から言えば、状況は一律ではなく、近年はゆるむ方向にあります。2019年4月の働き方改革関連法で時間外労働の上限が原則月45時間・年360時間となり、フレックスや在宅勤務、有給取得の推奨を整える会社が増えました。dodaが2022年に行った調査では、ゲームクリエイターの平均残業時間は月28.1時間でした。一方で、繁忙期にはピークで月40時間を超えることもあるのが実態です。

見極めの鍵は、平常時と繁忙期の差を具体的に聞くことです。「直近のリリース前の残業はどれくらいでしたか」「リモートやフレックスは実際に機能していますか」と一次情報で確かめると、求人票の数字だけでは見えない実態がつかめます。会社ごとの内情は、特化エージェントに率直に質問しておくと比較しやすくなります。

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未経験からの現実的なルートと、ポートフォリオ・志望動機の作り込み

未経験からゲーム業界を目指すなら、入口になりやすい職種から狙うのが現実的です。QA(デバッグ)、運営、プランナー補助などはポテンシャル採用の枠が比較的あり、ここで実務経験を積んでから希望職種へ社内異動や再転職でステップアップする道があります。

プログラマーやデザイナーを未経験から目指す場合は、成果物が前提になります。UnityやUnreal Engineで小さくても動くゲームを完成させる、2D・3D・UIなど領域を絞ってポートフォリオを揃える、といった準備が選考のスタートラインです。完成度の高い成果物が一つあるだけで、評価は大きく変わります。

志望動機は「ゲームが好き」だけでは弱い、という点は採用側からよく聞きます。企業が未経験者に見ているのは、育成コストを下げられる素地があるかどうかです。プランナーなら仕様理解力やデータ分析の素地、課題発見力。エンジニアなら学習の継続と成果物。好きという熱意を、論理と制作物に翻訳できるかが分かれ目になります。ここはひとりで抱えず、通過事例を知る特化エージェントの添削を受けると精度が上がります。

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エージェントは選択肢の一つ|代表的なサービスの位置づけ

ここまで業界の地図と職種、年収、働き方を見てきました。これらを一人で調べ切るのは大変なので、職種理解の深いエージェントを併用すると効率が上がります。あくまで選択肢の一つですが、ゲーム領域に強い代表的なサービスの位置づけを整理しておきます。

各社の公表する年収アップ額や定着率などの数値は発表値である点を踏まえて読んでください。「キャリビーで詳細」にリンクがあるサービスは、当サイトに評判・口コミをまとめた詳細ページがあります。職種別のおすすめ比較をもっと詳しく知りたい場合は、姉妹記事のおすすめ8選もあわせてご覧ください。

サービスタイプ位置づけキャリビーで詳細
Geekly(ギークリー)IT・ゲーム特化求人数と実績が豊富。経験者の幅広い職種に対応詳細を見る
G-JOBエージェントゲーム特化ゲーム業界専門。業界出身の担当が多く職種理解が深い詳細を見る
ファミキャリ!ゲーム特化クリーク・アンド・リバー社運営。ファミ通ドットコム協力で大手〜中小まで詳細を見る
クリーク・アンド・リバー社クリエイティブ特化ゲーム含むクリエイティブ全般。映像やWebの選択肢も広い詳細を見る
大手総合(リクルート/doda 等)総合型求人の母数が大きい。特化型と組み合わせて幅を確保

Geekly|経験者の幅広い職種に対応する一社

IT・Web・ゲーム領域に特化したエージェントで、求人数と支援実績の豊富さが特徴です。職場定着率97%や転職後の成功率86%、書類選考通過率の高さといった数字を掲げています(いずれも同社公表)。求人は首都圏・関西に集中する傾向があり、業界経験者のキャリアアップ用途と相性が良いとされます。連絡頻度が多いと感じる声も一部にあるため、希望する連絡ペースは早めに伝えておくとよいでしょう。当サイトに詳細ページがあります。

G-JOBエージェント|ゲーム専門で職種理解が深い

株式会社リンクトブレインが運営する、ゲーム業界に専門特化したエージェントです。業界出身のスタッフが多く、ポートフォリオについてプロの視点で助言を受けられる点が強みとして挙げられます。ゲーム業界以外の求人は扱わないため、他業界も視野に入れる場合は総合型との併用が前提です。未経験向けの求人は多くないとの指摘もあり、経験者や成果物を用意できる人に向いています。当サイトの詳細ページもあわせてご覧ください。

ファミキャリ!|ファミ通系で大手から中小まで

クリエイティブ人材大手のクリーク・アンド・リバー社が運営する、ゲーム業界専門の転職エージェントです。ファミ通ドットコムの協力のもと、大手から中小まで幅広い求人を扱う点が特徴で、利用者の多くが満足したと公表しています。一方で、未経験者向けの求人は限られ、求人検索の使い勝手や年収レンジの幅広さに戸惑う声もあります。ブランド力のある求人を比較したい人に向いています。運営元のクリーク・アンド・リバー社はクリエイティブ全般に強く、こちらも当サイトに詳細ページがあります。

クリーク・アンド・リバー社|クリエイティブ全般の選択肢の広さ

クリーク・アンド・リバー社(東証プライム・証券コード4763)は、映像・ゲーム・Web・広告などのクリエイターをプロデュースする会社で、登録クリエイターは40万人以上、取引先は1,000社を超えると公表しています。ゲームに限らずクリエイティブ全般の選択肢が広いのが持ち味です。契約社員から正社員への登用や評価制度に不満の声が一部にあるため、雇用形態や評価の仕組みは事前に確認しておくとよいでしょう。当サイトに詳細ページがあります。

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よくある失敗と回避策

最後に、ゲーム業界の転職でつまずきやすい点を整理します。

1つ目は、業界の地図を持たずに応募してしまうこと。受託か自社か、コンソールかモバイルかで求められる経験が違うため、まず狙いを定めるのが先です。2つ目は、職種を絞らずに動くこと。評価軸が職種でまるで違うので、職務経歴書もポートフォリオも狙う職種に合わせて組み立てる必要があります。

3つ目は、クランチや残業の実態を確かめずに入社を決めること。平常時と繁忙期の差は会社ごとに大きいため、面接で一次情報を取りにいきましょう。4つ目は、「好き」という気持ちだけで企業や職種を選ぶこと。熱意は前提として、それを成果物や論理で示せるかが合否を分けます。そして5つ目が、公表されている年収アップ額や通過率を額面どおりに受け取ること。母集団が会社ごとに違うので参考程度にとどめ、担当者の業界理解と相性で選ぶのが実態に合っています。

キャリビーから一言

正直に言うと、僕自身もゲームが好きで、この業界の求人を見ているとワクワクします。だからこそ伝えたいのは、その「好き」をどう翻訳するかで結果がまるで変わる、ということです。僕がリクルートで採用を見ていた頃も、熱意を一枚のポートフォリオや、数値を動かした実績、筋の通った企画書に変換できた人が前に進んでいました。逆に言えば、そこさえ用意できればチャンスは十分にある世界です。一人で抱え込まず、業界を分かっている味方を一人つくって、あなたの「好き」を形にして見せにいきましょう。

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ゲーム業界の転職は、受託か自社か、どのプラットフォームか、どの職種かという狙いを定め、それに合った数社を最初に選べるかで進めやすさが変わります。職種理解の深さ、非公開求人、ポートフォリオ添削。これらを満たす組み合わせを作れれば、あとはアドバイザーが伴走してくれます。

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よくある質問

参考文献・出典

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