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不動産業界の職務経歴書の書き方|売買・賃貸・管理・開発の実績の見せ方

公開 2025-07-01更新 2026-06-02

この記事の要点

  • 1不動産業界は売買仲介・賃貸仲介・管理・用地仕入・開発・アセットマネジメントなど職種が分かれ、職務経歴書でアピールすべき実績も職種ごとに異なります。
  • 2実績は必ず数値で示します。成約件数・仲介手数料・売上・達成率・管理戸数・入居率など、職種に合う指標で具体化することが、伝わる職務経歴書の核心です。
  • 3宅地建物取引士(宅建士)は不動産業界で評価の高い資格です。保有資格は取得年とあわせて明記し、管理業務主任者や賃貸不動産経営管理士なども職種に応じて記載します。
  • 4職務要約は冒頭の数行で「何を、どれだけ、どのように」を伝える勝負どころです。読み手は最初の数行で続きを読むかを判断します。
  • 5未経験から挑む場合は、前職の営業力・顧客対応・数値管理の経験を、不動産でどう活かせるかに翻訳して書くことが鍵になります。

監修・執筆者

平井 貴大

平井 貴大

BeyondLeap株式会社 代表取締役 / 元リクルート事業開発・マーケ / 元プライム上場企業子会社代表

リクルートで事業開発・マーケティングを経験後、東証プライム上場企業の子会社代表取締役に就任。営業職から専門職まで幅広い職務経歴書の添削・採用に携わってきた。AIと人のハイブリッドでキャリア支援を届けるためBeyondLeapを創業した。

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まず不動産業界の職種を分けて考える

不動産の職務経歴書を書く前に、やっておきたいことがあります。それは、自分の職種と応募先の職種を、はっきり分けて捉えることです。ひとくちに不動産といっても、仕事の中身は職種によって大きく違い、アピールすべき実績もまるで変わるからです。

代表的なのは、売買仲介と賃貸仲介です。売買は単価が高く、一件をまとめる提案力が問われます。賃貸は回転が速く、反響対応のスピードと追客が成果を左右します。次に、不動産管理です。オーナーから建物を預かり、入居者対応や原状回復、収益の最大化を担います。さらに、土地を仕入れる用地仕入、マンションや商業施設を企画する開発(デベロッパー)、投資家の資産を運用するアセットマネジメントなど、専門性の高い職種もあります。

自分がどの職種で、どの職種に応募するのか。ここがあいまいだと、職務経歴書の焦点もぼやけます。まずは下の表で、職種ごとの仕事内容を整理してみてください。

職種仕事内容問われる力
売買仲介物件の売主・買主をつなぐ高単価の仲介提案力・信頼構築・契約知識
賃貸仲介入居希望者への物件紹介・契約反響対応のスピード・追客力
不動産管理オーナー対応・入居者対応・収益管理調整力・継続的な関係構築
用地仕入・開発・AM土地仕入・企画開発・資産運用事業性の見極め・専門知識
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職種別に「見せるべき実績」を選ぶ

職種を整理したら、次はその職種で評価される実績を選びます。職務経歴書で大切なのは、あれもこれも書くことではなく、応募先が知りたい成果に絞って、強く打ち出すことです。

売買仲介なら、成約件数、仲介手数料、顧客単価、難易度の高い案件をまとめた経験が響きます。賃貸仲介なら、成約数、反響からの成約率、追客や接客の工夫が評価されます。管理職種なら、管理戸数や棟数、入居率の改善、クレーム対応や原状回復のコストコントロールが実績になります。用地仕入や開発、アセットマネジメントなら、担当した案件の規模、事業性の判断、関係者との調整といった、より専門性の高い成果を示します。

ここで意識したいのは、応募先が今いちばん強化したい領域に、自分の実績を寄せることです。同じ経歴でも、どの指標を前面に出すかで印象は変わります。下の表を参考に、自分の職種で何を数値化できるかを書き出してみてください。

職種数値化したい実績の例
売買仲介年間成約件数、仲介手数料、目標達成率、顧客単価
賃貸仲介月間成約数、反響成約率、追客件数、繁忙期の対応量
不動産管理管理戸数・棟数、入居率の改善、解約率の低減、コスト削減
用地仕入・開発・AM担当案件の規模、仕入件数、利回り、関係者調整の実績

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実績は「数字 × 行動」で書く

不動産の職務経歴書で最も差がつくのが、実績の書き方です。「営業成績で上位だった」「お客様から信頼された」だけでは、再現性のある成果として伝わりません。採用担当者が知りたいのは、どれだけの成果を、どんな工夫で出したのかです。

コツは、数字と行動をセットにすることです。例えば「賃貸仲介で年間120件を成約」だけでなく、「反響への一次返信を30分以内と決めて続け、成約率を前年比15ポイント改善」と、行動と結果をつなげます。そうすることで、その成果が運ではなく、再現できる工夫から生まれたことが伝わります。期間(月間・年間・在籍期間の通算)も明記すると、規模感が正確に伝わります。

一方で、守秘義務には配慮が必要です。具体的な物件名や取引金額、顧客情報など、出してはいけない情報は、表現を調整しましょう。「都心部の区分マンション」「大手法人のオーナー」のように、抽象度を一段上げれば、機密を守りながら実績を示せます。数字で語り、行動で裏づけ、機密に配慮する。この三つを押さえれば、説得力のある一枚になります。

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資格は取得年とあわせて正確に書く

不動産業界では、資格が実務に直結するため、職務経歴書での見せ方が重要になります。とりわけ評価が高いのが、宅地建物取引士(宅建士)です。重要事項説明などの独占業務があり、保有していること自体が一つの強みになります。

資格は、正式名称と取得年をあわせて明記しましょう。「宅地建物取引士(2022年取得)」のように書くと、いつから実務に活かせる状態かが伝わります。職種によっては、管理業務主任者やマンション管理士(管理職種)、賃貸不動産経営管理士(賃貸管理)、不動産鑑定士(鑑定・評価)、ファイナンシャル・プランナー(資産提案)なども評価されます。複数ある場合は、応募先の職種に関連の深いものから並べると効果的です。

まだ宅建を持っていない場合でも、悲観する必要はありません。「現在学習中」「次回試験で取得予定」と前向きな姿勢を書けば、意欲として受け取られます。資格は事実を正確に、そして取得への姿勢まで含めて伝えることが、誠実さと本気度の証明になります。

資格活きる職種
宅地建物取引士売買仲介・賃貸仲介をはじめ不動産全般
管理業務主任者・マンション管理士マンション管理・建物管理
賃貸不動産経営管理士賃貸管理
不動産鑑定士・FP鑑定・評価、資産提案・コンサル
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職務要約と自己PRの書き方(例つき)

職務経歴書の冒頭に置く職務要約は、読み手が続きを読むかを決める勝負どころです。3〜5行、200字前後で、経験年数・職種・代表的な実績・強みを凝縮します。詳細は本文に譲り、ここでは全体像を一目で伝えることに集中しましょう。

自己PRでは、職務要約で示した強みを、具体的なエピソードで裏づけます。不動産は人と人との信頼で成り立つ仕事です。だからこそ、数字の成果に加えて、どのように顧客やオーナーとの関係を築いたか、難しい場面をどう乗り越えたかを語ると、人柄まで含めて伝わります。下に、賃貸仲介経験者の例を示します。自分の職種と実績に置き換えて使ってみてください。

職務要約の例(賃貸仲介・経験5年)

賃貸仲介営業として5年間、年間平均110件の成約に携わってまいりました。反響対応の初動スピードを重視し、一次返信を30分以内と決めて続けることで、担当エリアの成約率を前年比15ポイント改善しました。宅地建物取引士(2022年取得)を保有し、契約から入居後のフォローまで一貫して対応できる点が強みです。今後は、これまで培った提案力を売買仲介でも発揮し、より高単価の取引に挑戦したいと考えております。

改善のポイント

成約件数(数字)に、初動スピードという行動と、成約率改善という結果をひも付けています。保有資格は取得年つきで明記し、最後に応募先で何をしたいかを添えることで、過去の実績と未来の意欲がつながります。

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未経験・異業種から不動産へ転職する場合

不動産業界は、未経験や異業種からの転職も活発な世界です。その場合、職務経歴書の書き方は、経験者とは少し変わります。鍵になるのは、前職の経験を不動産の仕事にどう翻訳するかです。

例えば、個人向けの営業経験があるなら、顧客のニーズを聞き出すヒアリング力や、信頼を積み上げる関係構築力が、不動産の接客や提案に直結すると示せます。販売や接客の経験なら、対面でのコミュニケーション力や、繁忙期に成果を出す力をアピールできます。数値目標を追ってきた経験は、不動産営業の目標達成への姿勢として評価されます。大切なのは、「不動産は未経験ですが」で終わらせず、「この経験は不動産のこの場面で活きます」と橋を架けることです。

あわせて、なぜ不動産なのかという志望動機を具体的に書きましょう。漠然と「成長したい」ではなく、その業界・その会社に惹かれた理由を、自分の経験や価値観と結びつけて語ると、本気度が伝わります。宅建の学習を始めているなら、その事実も意欲の証明として有効です。未経験だからこそ、姿勢と熱意を、具体性で示すことが採用への近道になります。

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ありがちなNG例と、その直し方

最後に、不動産の職務経歴書でよく見かけるつまずきを、改善の方向とあわせて整理します。

1つ目は、実績が抽象的なこと。「営業成績優秀」では伝わりません。「年間◯件・◯万円」と数字に置き換えましょう。2つ目は、業務の羅列で終わること。やったことを並べるだけでなく、その中で出した成果と工夫を加えます。3つ目は、職種に合わない実績を並べること。売買仲介に応募するのに賃貸の回転数だけを強調しても響きません。応募先に合わせて、見せる指標を選び直しましょう。4つ目は、資格の書き方が雑なこと。正式名称と取得年を正確に書くだけで、印象は変わります。

どれも、少しの意識で直せるものばかりです。職務経歴書は、自分の仕事を棚卸しし、相手の知りたいことに翻訳する作業です。一度書いて終わりにせず、応募先ごとに見せ方を調整する。その一手間が、書類選考の通過率を確かに押し上げます。

キャリビーから一言

職務経歴書を何百枚と見てきて思うのは、不動産の人は「数字を持っているのに書かない」もったいないケースが多いということです。成約件数も手数料も、本当は語れる材料があるのに、謙虚さからか「頑張りました」で済ませてしまう。でも採用担当者は、その数字が知りたいんです。守秘に配慮しつつ、自分の成果は堂々と数字で出していい。そして、その数字の裏にあるあなたの工夫こそが、いちばんの差別化になります。書き終えたら、声に出して読んでみてください。具体的な情景が浮かぶなら、それは相手にもきっと伝わります。

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AIで不動産の職務経歴書を仕上げる

不動産の職務経歴書は、職種を分けて捉え、実績を数字と行動で示し、資格を正確に書き、応募先に合わせて見せ方を調整する。この流れを押さえれば、採用担当者に伝わる一枚に仕上がります。とはいえ、自分の経験を客観的に言語化するのは、なかなか難しいものです。

キャリビーのAI職務経歴書作成では、いくつかの質問に答えるだけで、あなたの経験を整理し、実績を数値とともに引き出しながら、読み手に伝わる職務経歴書の形にしていきます。不動産の職種に合わせて、強調すべき指標やアピールポイントの言語化もサポートします。ゼロから書く負担を減らし、推敲に時間を使えるようになります。

まずは手元の実績を思い出しながら、気軽に試してみてください。下書きができたら、この記事のポイントに照らして、数字・行動・資格・志望動機が伝わるかを確認しましょう。書類で「会ってみたい」と思わせる一枚を、一緒に作っていきます。

職務経歴書づくりを助ける

いくつかの質問に答えるだけで、プロ品質の職務経歴書が完成します。不動産の実績の数値化も、AIが言語化を手伝います。

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よくある質問

参考文献・出典

  • 各種公開情報(宅地建物取引士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士などの資格制度、2026年時点)
  • 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)ほかの公開情報(2026年時点)

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