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日本シイエムケイ株式会社事業内容・強み・将来性

最終更新: 2026年8月日本シイエムケイ株式会社事業内容・強み・将来性を徹底分析

日本シイエムケイは1961年設立のプリント配線板専業メーカーで、2026年3月期の連結売上高は1,002億円、営業利益は28億円だった。車載用が売上の86パーセントを占め、車載向けビルドアップ配線板では世界トップシェアを握る。

事業の重心はHDI基板に移りつつある。基板種類別売上はHDIが2024年3月期の261億円から2026年3月期に330億円へ伸び、多層貫通基板539億円と合わせて全体の8割超を構成した。

一方で営業利益は前期38億円から26.8パーセント減り、増収減益のまま2027年3月期からの新中期経営計画に入っている。

この記事のポイント

  • 2026年3月期の連結売上高は1,002億円で前期比4.9パーセント増、営業利益は28億円で26.8パーセント減。

    売上は伸びたのに営業利益率は4.0パーセントから2.8パーセントへ低下した。

  • 地域セグメント別売上は日本617億円、東南アジア174億円、中国172億円、欧米39億円。

    売上は国内が6割を占めるが、連結従業員4,304名の内訳は東南アジア1,772名・中国1,225名で人員は海外が過半を占める。

  • 車載向けビルドアップ配線板は世界トップシェアで、車載用売上は全体の86パーセント。

    用途別ではパワートレイン系347億円、走行安全系294億円、ボディ・快適系232億円が上位に並ぶ。

  • 新中期経営計画は2029年3月期に売上1,200億円・営業利益75億円、2031年3月期にROE9パーセント超を掲げる。

    株主還元指標にはDOE3パーセントを新たに採用した。

  • 次の柱は非車載の新領域。

    プリント配線板の潜在市場6兆円のうち車載は1.54兆円で、FA・ロボティクス2,000億円、半導体関連1,400億円、航空宇宙・防衛510億円、医療機器490億円を開拓対象に挙げている。

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企業情報

企業名
日本シイエムケイ株式会社
業種
電子部品・デバイス(プリント配線板)
本社
東京都
上場
東証プライム(6958)

日本シイエムケイ株式会社の事業概要

日本シイエムケイは車載用プリント配線板を主力とする東証プライム上場の専業メーカー。2026年3月期の連結売上高は1,002億円で、うち車載用が86パーセントを占め、車載向けビルドアップ配線板では世界トップシェアを持つ。

2029年3月期に売上1,200億円・営業利益75億円を目指す。

事業内容

扱うのはプリント配線板と電子デバイス。基板上の回路設計とシミュレーションから基板製造、部品実装までを一貫して引き受ける体制を持ち、試作の短納期対応と全量検査で高信頼性が要る車載向けに応えている。基板種類別の売上構成は2026年3月期でHDI330億円、多層貫通基板539億円、両面基板95億円、その他38億円。

付加価値の高いHDIは2年で261億円から330億円へ26パーセント伸びており、両面基板の縮小分をHDIが埋める形で製品構成が入れ替わりつつある。

事業セグメント

日本シイエムケイ株式会社日本・東南アジア・中国など4事業を展開しています。

日本

617億円(全体の61.6パーセント)

新潟工場(聖籠町)と蒲原工場(五泉市)が主力生産拠点で、相模原事業所が要素開発、秩父工場と川越オフィスが続く。国内従業員は1,188名。

東南アジア

174億円(全体の17.4パーセント)

タイ・プラチンブリのCMK CORPORATION (THAILAND)が中核。2025年11月に新工場が稼働したものの受注量が伸びず、2027年3月期は償却負担が利益を圧迫すると会社が明言している。従業員1,772名で地域別最多。

中国

172億円(全体の17.2パーセント)

江蘇省無錫の希門凱電子と広東省東莞の旗利得電子が生産を担う。大判化と自動化投資による生産性向上が利益に寄与したと前中期経営計画の振り返りで評価された。従業員1,225名。

欧米

39億円(全体の3.9パーセント)

アトランタのCMK AMERICA、ベルギー・ヘールのCMK EUROPE、ドイツ・シュトゥットガルト拠点による販売中心の構成。従業員は18名にとどまり、外資顧客比率アップは前中計で未達と自己評価された領域にあたる。

業績・売上

業績データ

2026年3月期の連結業績は売上高1,002億円(前期954億円)、営業利益28億円(前期38億円)、経常利益41億円、親会社株主に帰属する当期純利益40億円。売上が4.9パーセント増えたのに営業利益は26.8パーセント減った点が特徴で、営業利益率は4.0パーセントから2.8パーセントへ落ちた。会社は売上拡大の不足と人件費の高騰、タイ新工場の立ち上がり遅れを要因に挙げており、価格競争の激化が転嫁を難しくしている構図が読み取れる。

日本シイエムケイ株式会社の強み

  • 1車載向けビルドアップ配線板は世界トップシェア。車載向けで40年以上の実績があり、信頼性を担保する解析設備を軸に顧客要求へ応える体制を敷いている。
  • 2設計シミュレーションから基板製造、部品実装までを一社で完結できる。試作の短納期対応と全量検査を組み合わせ、不良が許されない走行安全系の案件を取り込んでいる。
  • 3日本・中国・タイの三極生産。新潟が新技術と高付加価値品、無錫が国内需要の取り込み、タイがグローバルの基幹拠点という役割分担が中期経営計画で明示されている。
  • 4HDIへの製品シフトが進む。車載向けHDIは2025年から2030年までの年平均成長率18.4パーセントが見込まれる領域で、同社のHDI売上は2年で261億円から330億円へ拡大した。
  • 5投資計画が具体的。中期経営計画期間のキャッシュアロケーションは約400億円規模で、成長投資約150億円・更新投資約120億円・配当約55億円という配分を公表している。

業界ポジション・競合

業界ポジション

プリント配線板の潜在市場は6兆円規模で、うち車載向けが1.54兆円。同社は車載に集中して1,002億円を稼ぐ専業メーカーであり、市場全体で見れば数パーセントのポジションだが、車載向けビルドアップ配線板という一点ではトップシェアを取っている。総合電子部品メーカーの一部門ではなく専業である分、自動車生産台数の増減が業績にそのまま出る。

裏を返せば、車載の高多層・微細配線という難所で選ばれ続けていることが存在理由になっている。

主な競合企業メイコー。車載・産業向けの多層基板で競合し、国内生産と海外量産拠点を併用する事業構造も近い。、イビデン。半導体パッケージ基板が主力で、CMKが開拓を掲げる半導体関連の新領域では正面からぶつかる相手になる。、日本メクトロン(NOKグループ)。フレキシブル基板で世界上位にあり、車載の薄型・立体実装で領域が重なる。、京セラ。セラミック系を含む幅広い基板ラインを持ち、車載と産業機器の両面で競合する。、中国・台湾勢を含む新規参入企業。中期経営計画は車載市場でのプレーヤー増加による市場シェア低下リスクを明記している。

成長戦略

日本シイエムケイ株式会社の成長戦略

新中期経営計画は2027年3月期から2029年3月期までの3年間で売上1,200億円・営業利益75億円を目標に置く。柱は三つ。日系車載向けでパワートレインと走行安全系を取りこぼさず受注する販売強化、仕掛・完成品在庫の圧縮と歩留まり改善による原価競争力の引き上げ、そして国内労働人口の減少を見据えた中長期の要員計画である。

三つ目を採用目標という形で売上目標と同等のKPIに引き上げた点は、製造業の中期計画としては踏み込んだ書き方だ。

将来性

2027年3月期の会社計画は売上1,040億円・営業利益32億円で、営業利益率3.1パーセント。タイ新工場の償却負担が重く、利益回復は2028年3月期以降へ後ろ倒しになる想定になっている。長期では2031年3月期にROE9パーセント超を掲げ、資本コストを上回る水準を目指す。

前中期経営計画で営業利益率8.6パーセントを狙って2.8パーセントに終わった経緯があるため、次の3年は原価と在庫の実行力が問われる局面だ。

入社理由

日本シイエムケイ株式会社への入社理由として「自動車の走行安全系という失敗が許されない領域で、量産品の品質をつくり込む経験が積める。走行安全系の売上は2年で224億円から294億円へ31パーセント伸びており、案件が細る心配は当面小さい。」など5件が挙げられています。

入社の決め手

  • 自動車の走行安全系という失敗が許されない領域で、量産品の品質をつくり込む経験が積める。走行安全系の売上は2年で224億円から294億円へ31パーセント伸びており、案件が細る心配は当面小さい。
  • 非車載の新領域立ち上げに関われる。半導体関連、FA・ロボティクス、航空宇宙・防衛、医療機器を対象に量産開発案件が動いており、要素開発は相模原事業所が担う体制になっている。
  • 海外比率が高く実務で海外と接する。連結4,304名のうち海外が約3,000名で、赴任は原則3年、赴任前に国内で3年以上の経験を積む運用が公式の採用FAQに明記されている。
  • 経営情報の開示が細かい。中期経営計画説明資料は前計画の未達項目に記号を付けて理由まで書いており、入社前に会社の弱点を確認したうえで意思決定できる。
  • 採用が経営KPIに格上げされた。新規採用と中途キャリア採用を分けて中長期の要員計画を策定する方針が明文化され、中途入社者のポジションが場当たり的に決まりにくい。

リスク・課題

把握しておくべきリスク

  • 車載依存。車載用が売上の86パーセントを占め、会社自身がエネルギー政策や貿易政策、中東情勢に起因するグローバル自動車市場の不透明感をリスクに挙げている。
  • 価格競争とシェア低下。中期経営計画は市場拡大の一方でプレーヤー増加による市場シェア低下リスクを明記し、外資顧客比率アップは前計画で未達と自己評価された。
  • タイ新工場の負担。2025年11月に稼働したものの受注量が少なく、2027年3月期は償却負担が利益に影響すると会社が説明している。生産性と歩留まりの向上も課題として残る。

まとめ: 日本シイエムケイ株式会社事業内容・強み・将来性

  1. 車載86パーセント依存をどう読むかが応募判断の分かれ目になる。

    自動車生産の変動が直撃する一方、走行安全系は2024年3月期224億円から2026年3月期294億円へ31パーセント伸びており、CASE関連の需要は実体を伴っている。

  2. 利益面の課題は会社自身が開示している。

    前中期経営計画の2027年3月期目標である売上1,100億円・営業利益95億円に対し見込みは1,040億円・32億円で、タイ工場の拡大と外資顧客比率アップを未達と評価した。

    面接ではこの反省への打ち手を確認したい。

  3. 採用は経営KPIに格上げされた。

    中期経営計画は採用目標を売上目標と同等の重要KPIに位置づけKPIツリー化すると明記しており、中途枠は構造的に確保されやすい。

  4. 働き方・福利厚生・社風の各ページと合わせて読むと、事業の伸びしろと処遇水準のギャップまで含めて判断材料が揃う。

日本シイエムケイ株式会社の掲載求人(18件)

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職種別の求人数

職種求人数
技術職(機械・電気)9
企画・管理6
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営業職1

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18

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400〜500万円 埼玉県 技術職(機械・電気)

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出典・参考情報

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日本シイエムケイ株式会社の関連ページ

よくある質問

Q.日本シイエムケイ株式会社はどんな事業をしている?
A.扱うのはプリント配線板と電子デバイス。基板上の回路設計とシミュレーションから基板製造、部品実装までを一貫して引き受ける体制を持ち、試作の短納期対応と全量検査で高信頼性が要る車載向けに応えている。基板種類別の売上構成は2026年3月期でHDI330億円、多層貫通基板539億円、両面基板95億円、その他38億円。付加価値の高いHDIは2年で261億円から330億円へ26パーセント伸びており、両面基板の縮小分をHDIが埋める形で製品構成が入れ替わりつつある。
Q.日本シイエムケイ株式会社の強みは?
A.車載向けビルドアップ配線板は世界トップシェア。車載向けで40年以上の実績があり、信頼性を担保する解析設備を軸に顧客要求へ応える体制を敷いている。。設計シミュレーションから基板製造、部品実装までを一社で完結できる。試作の短納期対応と全量検査を組み合わせ、不良が許されない走行安全系の案件を取り込んでいる。。日本・中国・タイの三極生産。新潟が新技術と高付加価値品、無錫が国内需要の取り込み、タイがグローバルの基幹拠点という役割分担が中期経営計画で明示されている。。HDIへの製品シフトが進む。車載向けHDIは2025年から2030年までの年平均成長率18.4パーセントが見込まれる領域で、同社のHDI売上は2年で261億円から330億円へ拡大した。。投資計画が具体的。中期経営計画期間のキャッシュアロケーションは約400億円規模で、成長投資約150億円・更新投資約120億円・配当約55億円という配分を公表している。
Q.日本シイエムケイ株式会社の将来性は?
A.2027年3月期の会社計画は売上1,040億円・営業利益32億円で、営業利益率3.1パーセント。タイ新工場の償却負担が重く、利益回復は2028年3月期以降へ後ろ倒しになる想定になっている。長期では2031年3月期にROE9パーセント超を掲げ、資本コストを上回る水準を目指す。前中期経営計画で営業利益率8.6パーセントを狙って2.8パーセントに終わった経緯があるため、次の3年は原価と在庫の実行力が問われる局面だ。
Q.日本シイエムケイ株式会社への入社理由で多いものは?
A.自動車の走行安全系という失敗が許されない領域で、量産品の品質をつくり込む経験が積める。走行安全系の売上は2年で224億円から294億円へ31パーセント伸びており、案件が細る心配は当面小さい。、非車載の新領域立ち上げに関われる。半導体関連、FA・ロボティクス、航空宇宙・防衛、医療機器を対象に量産開発案件が動いており、要素開発は相模原事業所が担う体制になっている。、海外比率が高く実務で海外と接する。連結4,304名のうち海外が約3,000名で、赴任は原則3年、赴任前に国内で3年以上の経験を積む運用が公式の採用FAQに明記されている。 などが挙げられます。
Q.日本シイエムケイ株式会社の競合企業は?
A.メイコー。車載・産業向けの多層基板で競合し、国内生産と海外量産拠点を併用する事業構造も近い。、イビデン。半導体パッケージ基板が主力で、CMKが開拓を掲げる半導体関連の新領域では正面からぶつかる相手になる。、日本メクトロン(NOKグループ)。フレキシブル基板で世界上位にあり、車載の薄型・立体実装で領域が重なる。、京セラ。セラミック系を含む幅広い基板ラインを持ち、車載と産業機器の両面で競合する。、中国・台湾勢を含む新規参入企業。中期経営計画は車載市場でのプレーヤー増加による市場シェア低下リスクを明記している。 などが挙げられます。
Q.日本シイエムケイ株式会社の業界でのポジションは?
A.プリント配線板の潜在市場は6兆円規模で、うち車載向けが1.54兆円。同社は車載に集中して1,002億円を稼ぐ専業メーカーであり、市場全体で見れば数パーセントのポジションだが、車載向けビルドアップ配線板という一点ではトップシェアを取っている。総合電子部品メーカーの一部門ではなく専業である分、自動車生産台数の増減が業績にそのまま出る。裏を返せば、車載の高多層・微細配線という難所で選ばれ続けていることが存在理由になっている。
Q.日本シイエムケイ株式会社の成長戦略は?
A.新中期経営計画は2027年3月期から2029年3月期までの3年間で売上1,200億円・営業利益75億円を目標に置く。柱は三つ。日系車載向けでパワートレインと走行安全系を取りこぼさず受注する販売強化、仕掛・完成品在庫の圧縮と歩留まり改善による原価競争力の引き上げ、そして国内労働人口の減少を見据えた中長期の要員計画である。三つ目を採用目標という形で売上目標と同等のKPIに引き上げた点は、製造業の中期計画としては踏み込んだ書き方だ。
Q.日本シイエムケイ株式会社の公開求人は何件ありますか?
A.東証プライム上場企業の日本シイエムケイ株式会社は現在18件の公開求人があります。技術職(機械・電気)・企画・管理・営業を中心に埼玉県・愛知県で募集しています。
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