株式会社アップルワールドの事業内容・強み・将来性
最終更新: 2026年8月 | 株式会社アップルワールドの事業内容・強み・将来性を徹底分析
株式会社アップルワールドは、旅行会社が世界中のホテルと航空券を売るための裏側を担うB2B流通事業者である。会社概要には国内約5,000軒を含む全世界約110,000軒のホテルを取り扱い、JTBグループや阪急交通社を含む全国約3,400社へ供給していると記載がある。
2018年にじげん(東証プライム・証券コード3679)が14億3,900万円でアップルワールド・ホールディングスの全株式を取得し、2024年10月1日にはグループのティ・エス・ディを吸収合併した。じげんの2026年3月期で同社が属するLife Serviceセグメントの売上収益は89億6,000万円、APWののれん計上額は14億8,600万円とグループ内3番目の規模になる。
この記事のポイント
B2BのAPPLE WORLDは約40万件のホテルを扱い、国内旅行業者3,750社・6,130IDが利用している。
AI自動見積と24時間の日本語サポートを組み合わせ、手配業務そのものを引き受ける設計だ。
海外航空券のギャランツアーは1996年開始で、140社以上の航空会社発券ライセンスを保有する。
24時間365日の自動発券により最短1分で発券でき、取引先は国内300社・海外30社の計330社に広がる。
B2Cのtravelistは国内航空会社10社・海外航空会社300社・国内ホテル旅館14,000軒を横断比較でき、約100万人が利用する。
B2Bの仕入れ網をそのままB2Cの価格競争力に転用できる点が一般的なOTAとの差になる。
決済代行のTASAは5大国際ブランドと銀聯に対応し、月2回・最短20日で精算する。
じげんの決算資料が営業キャッシュフローの注記に旅行決済代行の預り金変動を挙げるほど、グループ内で存在感がある。
2025年12月30日にシンガポールのQuantum Reservation Pte. Ltd.をSGD300,000(約36百万円)で子会社化した。
東南アジアのホテルを直接仕入れに切り替えて売上収益率の改善を狙う、同社にとって初のグローバルM&Aである。

企業情報
- 企業名
- 株式会社アップルワールド
- 業種
- 旅行・観光(B2B旅行流通)
- 本社
- 東京都
株式会社アップルワールドの事業概要
株式会社アップルワールドは1991年12月創業のB2B旅行流通事業者で、国内約5,000軒を含む全世界約110,000軒のホテルを全国約3,400社の旅行会社へ卸している。2018年から東証プライム上場のじげん(3679)の完全子会社となり、2024年10月1日にグループのティ・エス・ディを吸収合併した。
事業内容
旅行会社が自前では契約しきれない世界中のホテル・航空券を束ねて供給する卸(ホールセラー)が本業である。仕入れ側では世界200カ国のホテル・航空会社・現地手配会社と接続し、販売側では国内約3,400社の旅行会社・予約サイト・個人旅行者へ流す。予約手配だけでなく自社での発券と決済までを一気通貫で持つ点を、公式サイトは国内でも数少ない存在と説明している。
事業セグメント
株式会社アップルワールドはAPPLE WORLD / APPLE WORLD NEXT(B2Bマーケットプ・rikisha(Rikisha Easy REZ!)・ギャランツアー(海外航空券の発券代行)など6事業を展開しています。
APPLE WORLD / APPLE WORLD NEXT(B2Bマーケットプ
利用は国内旅行業者3,750社・6,13旅行会社専用の海外・国内ホテル検索予約サービス。世界の主要仕入先とシステム結合し、約40万件をリアルタイム在庫で提供する。AIによる自動見積と丸投げ見積、24時間対応の日本語カスタマーサポートが付く。
rikisha(Rikisha Easy REZ!)
国内在庫は2万軒以上2024年10月に吸収合併したティ・エス・ディ由来のホテル・空港送迎予約サービス。全世界4万都市・65万件以上を即時手配でき、最大1年先までの仮予約により団体旅行や手配旅行に対応する。
ギャランツアー(海外航空券の発券代行)
取引330社(国内300社・海外30社)IATA認可代理店として旅行会社の仕入・発券・精算を代行する。1996年のサービス開始以来140社以上の航空会社発券ライセンスを保有し、24時間365日の自動発券・自動変更で最短1分の発券に対応する。
TASA(旅行業・宿泊業特化の決済代行)
クレジットカード包括加盟店事業として5大国際ブランドに加え銀聯にも対応する。月2回の精算サイクルで最短20日の資金回収を可能にし、旅行会社の資金繰りそのものに関与している。
Triphoo(旅行予約ミドルウェア)
導入30社航空会社1,100社と76万軒のホテルからツアー商品を造成し、オンラインで販売するシステムを提供する。自社で販売基盤を構築する費用を抑えたい旅行会社が導入先になる。
travelist / Hotelista(B2Cマーケットプレイス)
利用者 約100万人国内航空会社10社・海外航空会社300社・国内ホテル旅館14,000軒を横断比較できる総合旅行EC。ポイント交換やアプリ内オンラインチェックインを備え、訪日インバウンド領域にも広げている。
業績・売上
業績データ
単体の売上高は非公表。親会社じげんの2026年3月期は売上収益292億2,100万円・営業利益59億1,300万円で、アップルワールドが属するLife Serviceセグメントは89億6,000万円(前期比プラス2%)だった。同セグメントは第2次中期経営計画の期間に43億7,300万円から89億6,000万円へ約2.0倍に伸びている。
2026年3月末基準の減損テスト資料ではAPWののれんが14億8,600万円と、グループ全体13,483百万円のうち3番目に大きい単位を占める。
株式会社アップルワールドの強み
- 1観光庁長官登録旅行業(第一種)・JATA正会員・IATA認可代理店・ボンド保証会員を同時に満たし、手配から発券・精算まで自社で完結できる
- 2主要販売先にJTBグループ・エイチ・アイ・エス・KNT-CTホールディングス・日本旅行・阪急交通社が並び、大手の窓口を押さえたうえで全国約3,400社へ横展開している
- 3ギャランツアーの140社以上の発券ライセンスは日本で取得できるプレートをほぼ網羅する規模で、後発が短期間で並べる資産ではない
- 4AI自動見積により、複雑な団体・手配旅行の見積作業を人手から外している。じげんの決算説明会資料でもAI活用事例として旅行領域の見積自動化が挙がる
- 5ホテル・航空券・決済・BPO・システム提供を一社で束ねているため、旅行会社は取引先を増やさずに業務範囲を広げられる
業界ポジション・競合
| 業界ポジション | 公式サイトは自社を旅の流通インフラ、卸問屋(ホールセラー)型のグローバル旅行流通プラットフォームと定義している。日本発の海外旅行(アウトバウンド)では一定のシェアを取れているという認識を採用ページに明記する一方、インバウンドと国内ホテルの直接仕入れは2025年に新部門を立ち上げたばかりの空白地帯であり、伸びしろと未整備が同居している。 |
|---|---|
| 主な競合企業 | Hotelbeds(HBXグループ)。18万軒超のネットワークを持つ世界最大級のベッドバンクで、日本の旅行会社にも在庫を、WebBeds。1万を超える都市で36万軒以上と提携し、在庫規模でHotelbedsを上回ったと報じられている、Expedia Partner Solutions。OTAの在庫をそのままB2Bへ開放する形で旅行会社を取り込む、GoGlobal。220カ国超・50万軒規模の在庫を旅行会社向けに供給する新興の卸事業者 |
成長戦略
株式会社アップルワールドの成長戦略
2020年2月にTRAVELIST事業、同年12月に法人向け海外航空券事業を譲受し、2024年10月にティ・エス・ディを吸収合併、2025年12月30日にはシンガポールのQuantum Reservation Pte. Ltd.をSGD300,000(約36百万円)で子会社化した。事業譲受とM&Aで商材を継ぎ足す型が定着しており、直近は東南アジアの直仕入れ化による原価低減と、国内ホテルの直接仕入れによるインバウンド対応が二本柱になっている。
将来性
じげんは次期方針としてLife ServiceとLiving Techを統合し、集客から成約・BPOまでを垂直統合すると示している。旅行領域については業務渡航が堅調、レジャー渡航は円安影響で緩やかという分岐が四半期ごとに報告されており、法人向けの手配代行とBPOへ重心を移すほど景気と為替の振れに強くなる構図だ。Quantum Reservationの取得目的にはM&Aケイパビリティの拡張が明記されており、海外案件の実行主体を子会社側に置く流れが続くとみられる。
入社理由
株式会社アップルワールドへの入社理由として「グループののれん14億8,600万円が示す規模の事業を、従業員101名(2026年3月31日現在)の組織で回している」など5件が挙げられています。
入社の決め手
- グループののれん14億8,600万円が示す規模の事業を、従業員101名(2026年3月31日現在)の組織で回している
- 国内ホテル仕入れ部門は2025年に立ち上がったばかりで、ターゲットリスト作成から契約締結まで0から設計する経験を積める
- Quantum Reservationの子会社化でシンガポールを起点にした海外展開が始まり、英語を使う実務ポジションが増えている
- B2BとB2Cの両方を自社で持つため、卸の仕入れ交渉からOTAの画面改善まで社内で領域を移しながら経験を広げられる
- 毎月の事業状況と経営数値が全社員に公開されるため、自分の打ち手を数字と突き合わせて決められる
リスク・課題
把握しておくべきリスク
- レジャー渡航は円安影響で緩やかな推移とじげんの決算資料が明記しており、為替と地政学で需要が振れやすい
- 主要販売先である大手旅行会社が直仕入れを強めれば卸の出番が減る。仕入れ網の独自性を保てるかが事業の前提条件になる
- 事業譲受と合併で組織を継ぎ足してきたぶん、制度や業務フローの標準化が途上にある。自社求人20件のうち12件がコーポレート職という偏りがそれを裏づける
まとめ: 株式会社アップルワールドの事業内容・強み・将来性
B2BとB2Cのどちらに関わるかで求められる経験が変わる。
応募前にAPPLE WORLD・Rikisha・ギャランツアー・travelistのどのプロダクトの募集かを確認しておきたい。
親会社じげんのIR資料は四半期ごとに旅行領域のコメントを載せている。
業務渡航とレジャー渡航で温度差があるため、面接前に直近の決算説明会資料を読むと質問の解像度が上がる。
西新宿の自社求人20件のうち12件が経理・法務・労務・情報システムなどのコーポレート職。
事業拡大より先に管理体制を固めるフェーズだと踏まえて志望動機を組み立てる。
同社の福利厚生・働き方・面接の各ページを併せて読むと、年間休日124日やフレックスの実態、選考3回の構成まで一通り確認できる。
株式会社アップルワールドの掲載求人(20件)
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出典・参考情報
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Q.株式会社アップルワールドの強みは?
Q.株式会社アップルワールドの将来性は?
Q.株式会社アップルワールドへの入社理由で多いものは?
Q.株式会社アップルワールドの競合企業は?
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