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株式会社南都銀行事業内容・強み・将来性

最終更新: 2026年8月株式会社南都銀行事業内容・強み・将来性を徹底分析

南都銀行は1934年6月に六十八銀行・吉野銀行・八木銀行・御所銀行の4行合併で誕生し、2026年3月末時点で国内101拠点(うち奈良県下62、インターネット支店を含む)、預金残高5兆9,235億円、貸出金残高4兆6,322億円を持つ奈良県最大の地域金融機関です。帝国データバンクの2024年調査では県内企業のメインバンク8,071社・シェア60.2%を押さえ、2位行の932社(6.9%)に9倍近い差をつけています。

2026年3月期の連結経常収益は1,156億65百万円で前期比12.2%増、親会社株主に帰属する当期純利益は170億62百万円で同26.2%増でした。単体の当期純利益165億23百万円は過去最高です。

伸びの主因は貸出金利息を中心とした資金利益の増加で、本業の稼ぐ力を示す単体コア業務純益は前期比34億円増の235億円まで回復しています。

この記事のポイント

  • 奈良県内の預金シェアは50.0%、貸出金シェアは48.5%。

    県内39市町村のうち37市町村で指定金融機関を務めており、公金取引が資金調達基盤の安定に効いています。

  • 報告セグメントは銀行業務とリース業務の2本立てです。

    2026年3月期の外部顧客経常収益は銀行業務999億36百万円(構成比86.4%)、リース業務118億97百万円(同10.3%)、その他37億1百万円(同3.2%)でした。

  • 2017年に地方銀行として10年ぶりに信託業務へ参入しました。

    遺言信託や遺産整理を信託銀行の代理店方式ではなく自行運営している点が、同規模地銀との明確な違いです。

  • 中期経営計画の2027年度目標は上方修正され、ROE(連結)8.5%以上、連結当期純利益300億円以上、OHR(連結)55%未満、自己資本比率(連結)11〜12%となりました。

    将来的な到達点としてROE10%も掲げています。

  • キャリビー掲載の自社求人17件は想定年収400万〜1,000万円のレンジで、法人営業のほかストラクチャードファイナンス・市場運用・社内SE・法務コンプライアンスといった本部専門職が並びます。

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企業情報

企業名
株式会社南都銀行
業種
銀行(地方銀行)
本社
奈良県
上場
東証プライム(8367)

株式会社南都銀行の事業概要

南都銀行は奈良県内で企業メインバンクシェア60.2%、預金シェア50.0%を占める地域金融機関です。2026年3月期の連結経常収益は1,156億65百万円(前期比12.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は170億62百万円(同26.2%増)で、単体当期純利益165億23百万円は過去最高を更新しました。

銀行本体が東証プライムに上場しており、持株会社体制はとっていません。

事業内容

銀行業務を中核に、連結子会社10社と持分法適用関連会社3社でグループを構成しています。営業地域は奈良県を軸に大阪・兵庫・京都・和歌山・三重を加えた6府県で、これに東京営業部が加わります。2026年3月末の国内拠点は101。

主要設備の内訳では奈良県に本店ほか60か店、大阪府に大阪中央営業部ほか17か店、京都府11か店、和歌山県6か店、三重県2か店を構えています。2017年の信託業務参入以降、遺言信託や遺産整理を他行のように信託銀行の代理店として扱うのではなく自行で運営しており、相続領域の手数料をグループ内に留める構造をつくったのが構造上の特徴です。

事業セグメント

株式会社南都銀行銀行業務・リース業務・その他など3事業を展開しています。

銀行業務

外部顧客経常収益999億36百万円・構成

預金・貸出・為替に加え、信託業務、ストラクチャードファイナンス、市場運用を担う中核セグメントです。2026年3月期のセグメント利益は237億21百万円で、連結経常利益248億20百万円のほぼ全量をここが稼いでいます。従業員も連結2,352人のうち2,169人がこのセグメントに属します。

リース業務

外部顧客経常収益118億97百万円・構成

グループのリース会社が担う設備リース事業です。外部顧客経常収益118億97百万円は連結の1割を占めますが、セグメント利益は67百万円にとどまります。収益貢献よりも法人取引の接点を厚くする役割が大きいセグメントだと読むのが自然です。

その他

外部顧客経常収益37億1百万円・構成比3

信用保証業務、不動産賃貸・管理業務、ソフトウエア開発等業務、クレジットカード業務、証券業務を束ねた区分です。外部顧客経常収益は37億1百万円と小さい一方、セグメント利益17億66百万円はリース業務の26倍。従業員も信用保証145人、クレジットカード44人と分散しています。

業績・売上

業績データ

2026年3月期の連結経常収益は1,156億65百万円(前期1,030億85百万円から12.2%増)。単体では経常収益1,011億57百万円、経常利益237億21百万円、当期純利益165億23百万円でした。銀行に一般事業会社の売上高という概念はなく、対応する開示指標は経常収益です。

ただし本業の実力を見るなら債券損益を含まないコア業務純益235億円のほうが素直で、この数字が前期の201億円から34億円伸びたことが今期の増益を説明します。

株式会社南都銀行の強み

  • 1奈良県内メインバンク8,071社・シェア60.2%を確保し、2位行932社(6.9%)に対して圧倒的な取引社数差があります(帝国データバンク2024年調査)。
  • 2奈良県39市町村のうち37市町村の指定金融機関を務めており、地方公共団体との取引が預金基盤の安定に直結しています。
  • 32017年の信託業務参入は地方銀行として10年ぶり。遺言信託・遺産整理を自行運営しているため、相続案件の手数料が外部の信託銀行へ流出しません。
  • 42026年3月期のOHR(単体・コア業務粗利益ベース)は64.2%と前期から3.1ポイント改善しました。人件費・物件費の増加を資金利益の伸びが上回った結果です。
  • 5自己資本比率(国内基準)は連結12.82%・単体12.38%で、中期経営計画のターゲットレンジ11〜12%を上回ります。資本を成長投資に振り向ける余地が残っています。

業界ポジション・競合

業界ポジション

奈良県内では預金の50.0%、貸出金の48.5%を握り、市場のおよそ半分が南都銀行という構図です。ただし独占ではありません。県内預金の26.4%は都市銀行、17.1%は信用金庫が持っており、貸出では信用金庫が21.2%と都銀を上回ります。

注目すべきは県外の位置づけで、ディスクロージャー誌では大阪府でのシェアはまだ低く取引拡大が期待できると自ら書いています。ホームマーケットは成熟、県外は開拓余地ありという二層構造が、この銀行の戦略とキャリアの両方を規定しています。

主な競合企業都市銀行各行。奈良県内預金の26.4%、貸出金の18.5%を都銀が押さえており、法人メイン先の奪い合いが続いています。、奈良県内の信用金庫。県内預金シェア17.1%、貸出金シェア21.2%と貸出では都銀を上回り、小口法人と個人で正面からぶつ、京都銀行。京都府南部と奈良県北部で商圏が重なり、南都銀行は京都府に木津支店ほか10か店を置いて対峙しています。、紀陽銀行。和歌山県を地盤とし、南都銀行の和歌山県6か店エリアおよび大阪南部で競合します。、池田泉州銀行。大阪府の中小企業融資で競合し、南都銀行が伸ばしたい県外市場の主要プレーヤーです。

成長戦略

株式会社南都銀行の成長戦略

2025年度から2027年度の中期経営計画は「人財の力で地域の活力を創造する」。自ら考え行動し地域の課題を解決する人財の創出と、地域を支え続けられる健全な経営の2軸です。本業収益の伸びと政策金利引き上げの影響を織り込み、2027年度目標をROE(連結)8.5%以上、連結当期純利益300億円以上、OHR(連結)55%未満、エンゲージメントスコア75点以上、女性管理職比率20%以上へ上方修正しました。

上位計画は2020〜2029年度の「なんとミッションと10年後に目指すゴール」で、奈良県のGDPを2016年度比10%増やすという地域経済そのものを目標変数に据えている点が、一般的な地銀の中計とは設計思想から異なります。

将来性

2027年3月期の会社予想は連結経常利益325億円、親会社株主に帰属する当期純利益220億円、単体ベースではコア業務純益320億円・経常利益315億円・当期純利益215億円です。コア業務純益を235億円から320億円へ36%伸ばす前提は、政策金利上昇に伴う貸出金利息の増加を相当程度見込んだものと読めます。株主還元では2026年3月期の年間配当を前期比45円増の215円(配当性向39.5%)とし、2026年4月1日付で1株を5株に分割しました。

2027年3月期は分割後ベースで年56円を予定しています。

入社理由

株式会社南都銀行への入社理由として「県内預金シェア50%の顧客基盤があるため、営業活動の時間配分を新規開拓より既存取引先の課題解決に振り向けやすい構造です。」など5件が挙げられています。

入社の決め手

  • 県内預金シェア50%の顧客基盤があるため、営業活動の時間配分を新規開拓より既存取引先の課題解決に振り向けやすい構造です。
  • 信託、ストラクチャードファイナンス、市場運用など、同規模の地銀では外部委託されがちな機能を自行で持っており、専門性を社内で積めます。
  • キャリビー掲載の自社求人17件のうち8件が想定年収600万〜1,000万円で、法人営業の450万〜600万円レンジより専門職の待遇が明確に上に置かれています。
  • キャリア採用者180名のうち34名が課長級以上、うち5名が執行役員を含む役員で、中途入行者の管理職比率は18.8%と実績が数字で開示されています。
  • 勤務地は奈良・大阪・兵庫・京都・和歌山・三重・東京の7都府県。東京営業部では市場運用業務の募集もあり、地元志向でなくても選択肢があります。

リスク・課題

把握しておくべきリスク

  • 奈良県は少子高齢化と人口減少が進み、預金シェア50%の市場でこれ以上の量的拡大は難しいと自社のディスクロージャー誌でも明言されています。
  • 2026年3月期に有価証券残高を1兆5,544億円から1兆3,780億円へ1,764億円圧縮しました。ポートフォリオ再構築の途上にあり、金利・市況の変動を受けやすい局面です。
  • 県外、とりわけ大阪府では都市銀行と他地銀の競合が厳しく、シェア拡大が計画どおり進まなければ2027年度の連結当期純利益300億円目標に届きません。

まとめ: 株式会社南都銀行事業内容・強み・将来性

  1. 収益の柱は今も銀行業務ですが、セグメント利益で見るとその他区分(信用保証・クレジットカード・証券など)の17億66百万円が、リース業務の67百万円を大きく上回ります。

    グループ会社の稼ぎ方は規模順ではないと理解しておくと面接で話が噛み合います。

  2. 奈良県は人口減少が続き、預金シェア50%の市場で量的拡大は望みにくい状況です。

    大阪府での貸出拡大と、信託・ストラクチャードファイナンスによる非金利収益の伸ばし方を自分の言葉で語れるかが選考の分かれ目になります。

  3. 2026年3月期は有価証券残高を1兆5,544億円から1兆3,780億円へ1,764億円圧縮しました。

    IR資料でこの判断の背景を確認してから応募すると、志望動機の解像度が一段上がります。

  4. 2027年3月期の会社予想は連結経常利益325億円・親会社株主に帰属する当期純利益220億円。

    単体コア業務純益320億円という計画値と、直近実績235億円との差をどう埋めるかが当面の論点です。

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よくある質問

Q.株式会社南都銀行はどんな事業をしている?
A.銀行業務を中核に、連結子会社10社と持分法適用関連会社3社でグループを構成しています。営業地域は奈良県を軸に大阪・兵庫・京都・和歌山・三重を加えた6府県で、これに東京営業部が加わります。2026年3月末の国内拠点は101。主要設備の内訳では奈良県に本店ほか60か店、大阪府に大阪中央営業部ほか17か店、京都府11か店、和歌山県6か店、三重県2か店を構えています。2017年の信託業務参入以降、遺言信託や遺産整理を他行のように信託銀行の代理店として扱うのではなく自行で運営しており、相続領域の手数料をグループ内に留める構造をつくったのが構造上の特徴です。
Q.株式会社南都銀行の強みは?
A.奈良県内メインバンク8,071社・シェア60.2%を確保し、2位行932社(6.9%)に対して圧倒的な取引社数差があります(帝国データバンク2024年調査)。。奈良県39市町村のうち37市町村の指定金融機関を務めており、地方公共団体との取引が預金基盤の安定に直結しています。。2017年の信託業務参入は地方銀行として10年ぶり。遺言信託・遺産整理を自行運営しているため、相続案件の手数料が外部の信託銀行へ流出しません。。2026年3月期のOHR(単体・コア業務粗利益ベース)は64.2%と前期から3.1ポイント改善しました。人件費・物件費の増加を資金利益の伸びが上回った結果です。。自己資本比率(国内基準)は連結12.82%・単体12.38%で、中期経営計画のターゲットレンジ11〜12%を上回ります。資本を成長投資に振り向ける余地が残っています。
Q.株式会社南都銀行の将来性は?
A.2027年3月期の会社予想は連結経常利益325億円、親会社株主に帰属する当期純利益220億円、単体ベースではコア業務純益320億円・経常利益315億円・当期純利益215億円です。コア業務純益を235億円から320億円へ36%伸ばす前提は、政策金利上昇に伴う貸出金利息の増加を相当程度見込んだものと読めます。株主還元では2026年3月期の年間配当を前期比45円増の215円(配当性向39.5%)とし、2026年4月1日付で1株を5株に分割しました。2027年3月期は分割後ベースで年56円を予定しています。
Q.株式会社南都銀行への入社理由で多いものは?
A.県内預金シェア50%の顧客基盤があるため、営業活動の時間配分を新規開拓より既存取引先の課題解決に振り向けやすい構造です。、信託、ストラクチャードファイナンス、市場運用など、同規模の地銀では外部委託されがちな機能を自行で持っており、専門性を社内で積めます。、キャリビー掲載の自社求人17件のうち8件が想定年収600万〜1,000万円で、法人営業の450万〜600万円レンジより専門職の待遇が明確に上に置かれています。 などが挙げられます。
Q.株式会社南都銀行の競合企業は?
A.都市銀行各行。奈良県内預金の26.4%、貸出金の18.5%を都銀が押さえており、法人メイン先の奪い合いが続いています。、奈良県内の信用金庫。県内預金シェア17.1%、貸出金シェア21.2%と貸出では都銀を上回り、小口法人と個人で正面からぶつ、京都銀行。京都府南部と奈良県北部で商圏が重なり、南都銀行は京都府に木津支店ほか10か店を置いて対峙しています。、紀陽銀行。和歌山県を地盤とし、南都銀行の和歌山県6か店エリアおよび大阪南部で競合します。、池田泉州銀行。大阪府の中小企業融資で競合し、南都銀行が伸ばしたい県外市場の主要プレーヤーです。 などが挙げられます。
Q.株式会社南都銀行の業界でのポジションは?
A.奈良県内では預金の50.0%、貸出金の48.5%を握り、市場のおよそ半分が南都銀行という構図です。ただし独占ではありません。県内預金の26.4%は都市銀行、17.1%は信用金庫が持っており、貸出では信用金庫が21.2%と都銀を上回ります。注目すべきは県外の位置づけで、ディスクロージャー誌では大阪府でのシェアはまだ低く取引拡大が期待できると自ら書いています。ホームマーケットは成熟、県外は開拓余地ありという二層構造が、この銀行の戦略とキャリアの両方を規定しています。
Q.株式会社南都銀行の成長戦略は?
A.2025年度から2027年度の中期経営計画は「人財の力で地域の活力を創造する」。自ら考え行動し地域の課題を解決する人財の創出と、地域を支え続けられる健全な経営の2軸です。本業収益の伸びと政策金利引き上げの影響を織り込み、2027年度目標をROE(連結)8.5%以上、連結当期純利益300億円以上、OHR(連結)55%未満、エンゲージメントスコア75点以上、女性管理職比率20%以上へ上方修正しました。上位計画は2020〜2029年度の「なんとミッションと10年後に目指すゴール」で、奈良県のGDPを2016年度比10%増やすという地域経済そのものを目標変数に据えている点が、一般的な地銀の中計とは設計思想から異なります。
Q.株式会社南都銀行の公開求人は何件ありますか?
A.東証プライム上場企業の株式会社南都銀行は現在17件の公開求人があります。営業職・営業・その他を中心に奈良県・大阪府で募集しています。
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