ナカシマヘルスフォース株式会社の事業内容・強み・将来性
ページ表示時点: 2026年10月 | 公開情報の確認日は各出典を参照
扱うのは整形外科の中でも人工関節(股関節・膝関節・肩・肘・指)、骨折部位を固定する骨接合材料、脊椎固定用材料という3つの製品群です。岡山市東区の本社工場で切削・研磨から金属3Dプリンター造形までを担い、岡山市北区の先端イノベーション拠点が設計と研究を受け持ちます。
設計・製造・販売が同じ会社の中に収まっているため、執刀医から出た要望を製品仕様へ戻すまでの経路が短い。これは外資系メーカーの日本法人が構造的に持ちにくい特徴です。
2025年3月期の売上高は105.6億円(マイナビ2027掲載の会社概要)。官報の決算公告では当期純利益12億6600万円、総資産97億9800万円で、売上に対する純利益率は約12%にあたります。
2018年3月期に4億7700万円の純損失を計上していた頃と比べると、収益構造がはっきり入れ替わったことが数字から読み取れます。
この記事のポイント
設計・切削・研磨・金属3Dプリンター造形・販売を岡山の自社拠点で完結させており、外注に頼らず製品仕様を作り込める
2025年3月期の売上高は105.6億円(マイナビ2027掲載の会社概要)。
官報の決算公告では当期純利益12億6600万円、総資産97億9800万円で、売上に対する純利益率は約12%にあたります。
2018年3月期に4億7700万円の純損失を計上していた頃と比べると、収益構造がはっきり入れ替わったことが数字から読み取れます
国内の人工関節市場は米系の大手数社が上位を占める構図で、売上105.6億円の同社は規模でいえば挑戦者側に位置します。
ただし日本人の骨格に合わせた設計と国内一貫生産という立ち位置は、海外大手が本社の標準仕様を持ち込む構造では取りにくい領域です。
船舶用プロペラのナカシマプロペラを源流に持ち、金属加工技術を医療へ転用してきた出自も、材料や加工精度の議論では効いてきます
高齢化にともない人工関節置換術や脊椎手術の件数は中期的に増える方向で、需要側の追い風はあります。
一方で医療機器の保険償還価格は定期的に見直され、数量が伸びても単価下落が利益を削る構造も抱えています。
2021年3月期の黒字転換以降、2024年3月期に一度伸びが止まったものの5期続けて黒字を確保し、利益剰余金は37億5400万円まで積み上がりました。
この蓄えを開発に振るか販路に振るかが、次の数年の分かれ目になります
医療機器の保険償還価格は定期的に引き下げられるため、手術件数が伸びても単価下落で利益が削られる構造がある
企業情報
- 企業名
- ナカシマヘルスフォース株式会社
- 本社
- 東京都
ナカシマヘルスフォース株式会社の事業概要
人工関節・骨接合材料・脊椎固定用材料を自社開発する整形外科インプラントの専業メーカー。2025年3月期の売上高は105.6億円、従業員399名。
2025年6月16日に帝人との合弁を解消し、ナカシマホールディングス100%出資の岡山発メーカーへ戻った。
事業内容
扱うのは整形外科の中でも人工関節(股関節・膝関節・肩・肘・指)、骨折部位を固定する骨接合材料、脊椎固定用材料という3つの製品群です。岡山市東区の本社工場で切削・研磨から金属3Dプリンター造形までを担い、岡山市北区の先端イノベーション拠点が設計と研究を受け持ちます。設計・製造・販売が同じ会社の中に収まっているため、執刀医から出た要望を製品仕様へ戻すまでの経路が短い。
これは外資系メーカーの日本法人が構造的に持ちにくい特徴です。
事業セグメント
ナカシマヘルスフォース株式会社は関節・外傷・脊椎・海外展開、3つの事業領域を展開しています。
関節・外傷
股関節・膝関節を中心とした人工関節と、骨折治療に使う骨接合材料。1987年の医療用具製造業許可から続く主力領域で、金属3Dプリンター製カップなど自社技術を最初に投入する場でもあります。営業部・マーケティング部とも独立した組織を持ちます。
脊椎
脊椎を固定するスクリューやロッド類。2018年にセンチュリーメディカルの脊椎事業、2022年にKiSCOの脊椎・外傷事業を取得し、製品ラインと販路を外から取り込んで立ち上げた後発領域です。キャリビー掲載求人でも脊椎営業は独立した職種として募集されています。
海外展開
2014年にタイへ現地法人を設立し、アジア市場への足がかりを作りました。日本人の骨格に合わせて設計してきた製品を、体格の近いアジア圏へ広げる狙いが背景にあります。
業績・売上
公表されている業績情報
2025年3月期の売上高は105.6億円(マイナビ2027掲載の会社概要)。官報の決算公告では当期純利益12億6600万円、総資産97億9800万円で、売上に対する純利益率は約12%にあたります。2018年3月期に4億7700万円の純損失を計上していた頃と比べると、収益構造がはっきり入れ替わったことが数字から読み取れます。
ナカシマヘルスフォース株式会社の強み
- 1設計・切削・研磨・金属3Dプリンター造形・販売を岡山の自社拠点で完結させており、外注に頼らず製品仕様を作り込める
- 22014年に金属3Dプリンター製の人工股関節カップを国内メーカーとして初めて実用化した実績があり、電子ビーム方式の造形ノウハウを社内に持つ
- 3科学技術政策担当大臣賞(2016年)、井上春成賞(2024年)、大河内記念技術賞(2025年)と、技術系の表彰を近年続けて受けている
- 4脊椎はセンチュリーメディカル(2018年)とKiSCO(2022年)の事業買収で品揃えを補い、関節・外傷と並ぶ2本柱まで育てた
- 5札幌から福岡まで7営業所と4か所の物流センターを持ち、手術日程に合わせた器械の供給を全国で回せる
業界ポジション・競合
| 業界ポジション | 国内の人工関節市場は米系の大手数社が上位を占める構図で、売上105.6億円の同社は規模でいえば挑戦者側に位置します。ただし日本人の骨格に合わせた設計と国内一貫生産という立ち位置は、海外大手が本社の標準仕様を持ち込む構造では取りにくい領域です。船舶用プロペラのナカシマプロペラを源流に持ち、金属加工技術を医療へ転用してきた出自も、材料や加工精度の議論では効いてきます。 |
|---|---|
| 主な競合企業 | 京セラ(ファインセラミックス系の人工関節・人工骨を持つ国内大手)、ジンマー・バイオメット(人工股関節・人工膝関節の世界最大手級)、ストライカー(外傷・脊椎まで含む米系の総合インプラントメーカー)、デピュー・シンセス(ジョンソン・エンド・ジョンソンの整形外科部門)、オリンパス テルモ バイオマテリアル(人工骨・骨補填材の国内メーカー) |
成長戦略
ナカシマヘルスフォース株式会社が公表している方向性
2018年と2022年の2度の事業買収で脊椎を立ち上げたように、自前開発と外部事業の取り込みを併用してきました。2025年6月16日に帝人との合弁を解消してナカシマホールディングス単独資本へ戻ったことで、今後の投資判断はグループ内で完結します。キャリビー掲載の自社求人でも、関節・外傷(岡山)と脊椎(品川)それぞれにマーケティング職を置いており、製品企画の人員を厚くしようとしている動きが求人側から読み取れます。
将来性を見るポイント
高齢化にともない人工関節置換術や脊椎手術の件数は中期的に増える方向で、需要側の追い風はあります。一方で医療機器の保険償還価格は定期的に見直され、数量が伸びても単価下落が利益を削る構造も抱えています。2021年3月期の黒字転換以降、2024年3月期に一度伸びが止まったものの5期続けて黒字を確保し、利益剰余金は37億5400万円まで積み上がりました。
この蓄えを開発に振るか販路に振るかが、次の数年の分かれ目になります。
リスク・課題
転職前に確認したい事業上の論点
- 医療機器の保険償還価格は定期的に引き下げられるため、手術件数が伸びても単価下落で利益が削られる構造がある
- 2025年6月の合弁解消で帝人の資本と社名が外れた。取引先や採用市場での認知をどう作り直すかは今後の課題になる
- 売上105.6億円という規模は海外大手の日本法人に対して小さく、開発投資の総額だけで競うのは難しい
まとめ: ナカシマヘルスフォース株式会社の事業内容・強み・将来性
帝人との合弁解消は2025年6月16日に完了したばかり。
投資判断や意思決定のスピードがどう変わるかは、面接で経営体制の話として直接聞いたほうが早い
脊椎と関節・外傷では営業部もマーケティング部も組織が分かれている。
どちらに配属されるかで扱う製品も担当する診療科も変わるため、応募前に希望領域を決めておきたい
売上105.6億円・従業員399名という規模は、海外大手の日本法人と比べれば小さい。
裏返せば設計・製造・営業の距離が近いので、現場の要望が製品改良に届くまでの経路を確認する価値がある
同社の待遇・働き方は福利厚生ページと働き方ページに数値でまとめてある。
年間休日125日、月平均残業12時間、賞与6.0か月といった条件と事業の中身をセットで見比べてほしい
ナカシマヘルスフォース株式会社の掲載求人(14件)
キャリビーに掲載中のナカシマヘルスフォース株式会社の求人です。職種・勤務地で絞り込んで、転職の判断材料にしてください。
職種別の求人数
| 職種 | 求人数 |
|---|---|
| 営業職 | 10件 |
| 営業 | 2件 |
| 医療系専門職 | 2件 |
職種で絞り込む
エリアで絞り込む
全14件
営業職10件
【東京/20代活躍中】医療機器メーカー営業<脊椎領域>※既存顧客メイン/賞与6.0か月・年休125日
【関西/20代活躍】医療機器メーカー営業<関節外傷領域>※既存顧客メイン/賞与6か月・年休125日
【秋田】医療機器メーカー営業<脊椎領域>※既存顧客メイン/賞与6.0か月実績・年休125日
【青森】医療機器メーカー営業<脊椎領域>※既存顧客メイン/賞与6.0か月実績・年休125日
【福島】医療機器メーカー営業<脊椎領域>※既存顧客メイン/賞与6.0月実績・年休125日
【岩手】医療機器メーカー営業<脊椎領域>※既存顧客メイン/賞与6.0か月実績・年休125日
【山形】医療機器メーカー営業<脊椎領域>※既存顧客メイン/賞与6.0か月実績・年休125日
【富山/20代活躍】医療機器メーカー営業<関節外傷領域>※既存顧客メイン/賞与6か月・年休125日
【宮城】医療機器メーカー営業<脊椎領域>※既存顧客メイン/賞与6.0か月実績・年休125日
【仙台/20代活躍】医療機器メーカー営業<関節外傷領域>※既存顧客メイン/賞与6か月・年休125日
営業2件
医療系専門職2件
調査・編集方針
キャリビー編集部が、公式サイト・IR・採用情報・公開求人・口コミサイトなどの公開情報を検索し、 必要に応じてAIを補助利用して整理しています。確認できない企業固有情報は掲載せず、 転職判断に影響する条件は、各出典と応募時点の求人票で最新情報を確認してください。
出典・参考情報
本文の根拠として確認した公開情報です。制度・数値・選考内容は変更される場合があります。
- 会社概要・営業所 | 企業情報 | ナカシマヘルスフォース株式会社
- 会社沿革 | 企業情報 | ナカシマヘルスフォース株式会社
- 帝人ナカシマメディカル株式会社の株式譲渡について(帝人 ニュースリリース 2025年5月8日)
- ナカシマヘルスフォース株式会社の会社情報・決算公告 | 官報決算データベース
- ナカシマヘルスフォース(株)の新卒採用・会社概要 | マイナビ2027
- 3Dプリンターで人工股関節部品 ナカシマメディカル実用化、国内初 | 山陽新聞メディカ
- ナカシマヘルスフォース 株式会社 | おかやまものづくりネットワーク(岡山県工業技術センター)
- ナカシマヘルスフォース株式会社「【千葉/20代活躍】医療機器メーカー営業<関節外傷領域>※既存顧客メイン/賞与6か月・年休125日」求人情報
- ナカシマヘルスフォース株式会社「【茨城/20代活躍】医療機器メーカー営業<関節外傷領域>※既存顧客メイン/賞与6か月・年休125日」求人情報
- ナカシマヘルスフォース株式会社「【千葉/20代活躍】医療機器メーカー営業<関節外傷領域>※既存顧客メイン/賞与6か月・年休125日」求人情報
関連企業
ナカシマヘルスフォース株式会社をさらに詳しく調べる
転職先を総合的に判断するため、複数の観点から企業を分析しましょう。

