山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行の3行を中核に、14のグループ会社を束ねる銀行持株会社です。
山口県・広島県・福岡県北九州地区を主たる営業基盤とし、総資産は12兆円を超えます。
地域に根ざした金融の枠を超え、まちづくりや事業承継といった地域課題そのものに踏み込む「地域価値向上企業グループ」を掲げています。
■ 会社のストーリー
2006年10月、山口銀行ともみじホールディングスの株式移転により設立されました。
翌2007年には北九州銀行設立に向けた準備を進め、2011年に山口銀行の北九州地区営業エリアを分割する形で北九州銀行が開業。
これにより、山口・広島・北九州というそれぞれ歴史と特色の異なる地域を、3つの銀行ブランドでカバーする体制が整いました。
一つの持株会社のもとで複数の地域銀行が個性を保ちながら連携するという姿は、地方銀行の再編が進む中でも独自の歩みといえます。
近年は銀行業にとどまらず、地方創生やコンサルティング、人材紹介といった非金融領域へ事業を広げ、地域の課題解決を担うプラットフォームへと変わろうとしています。
■ ビジョン・ミッション・大切にする価値観
使命・存在意義(パーパス)として「地域の豊かな未来を共創する」を掲げています。
目指す姿は「地域に選ばれ、地域の信頼に応える、地域価値向上企業グループ」。
そして創業より一貫して貫いてきた経営方針が「健全なる積極進取」です。
健全性を土台としながらも、前例にとらわれず新しい領域へ踏み出すというこの言葉は、金融の枠を越えた事業展開を支える価値観として、グループ全体に共有されています。
■ 事業と強み
中核は3つの地域銀行による銀行業です。
山口銀行は山口県を、もみじ銀行は広島県を、北九州銀行は福岡県北九州地区を主な地盤とし、それぞれの地域に密着した営業基盤を持ちます。
強みは、この3行体制によって中四国・北九州にまたがる広域のネットワークを確保しつつ、各地域の実情に合わせたきめ細かな対応ができる点にあります。
加えて、コンサルティングや人材紹介を担うYMFGグロースパートナーズ、地域商社機能やまちづくりを手がける関連会社など、銀行業以外のグループ会社が地域課題の解決を多面的に支えています。
山陽小野田市のまちづくり拠点「A-SQUARE」や、長門市の老舗旅館を再生した「SOIL Nagatoyumoto」など、金融を起点に地域へ実際の変化を生み出す取り組みも進めています。
■ 業績・規模
2025年3月期(連結)は、経常利益475億円、親会社株主に帰属する当期純利益524億円となり、貸出金収益と有価証券運用収益の増加により過去最高益を更新したことを公表しています。
連結従業員数は3,745人(銀行業セグメント2,528人、その他セグメント1,217人/2025年3月末・有価証券報告書)。
資本金は500億円、本店は山口県下関市に置いています。
2025年度から2029年度までの中期経営計画では、連結当期純利益600億円、ROE(純資産ベース)8.5%程度などを目標として公表しています。
■ 向き合う課題・これから
地域金融グループとして、人口減少が進む地方経済の持続性という構造的なテーマに正面から向き合っています。
金利環境が変化する局面では有価証券運用やALMの巧拙が収益を左右し、リスク管理の高度化が一段と重みを増しています。
同時に、店舗やチャネルのデジタル化、本部業務の効率化、データを活かした顧客接点づくりなど、グループ横断のDXを成長の柱に据えています。
中期経営計画で掲げる収益目標の達成に向け、銀行業の収益力強化と、コンサルティング・地方創生など非金融事業の拡大を両輪で進めることが、これからの中心的な課題となっています。
■ 組織カルチャー・働く環境
「働きやすさ」と「働きがい」の両立を掲げ、年功序列型からの脱却を進めています。
グループ会社では30代の社長が登用されるなど、年齢や経歴にとらわれない人材活用が実例として表れています。
性別や年齢に関わらず力を発揮できる環境づくりに取り組み、女性活躍の推進も進めています。
地域に根ざした堅実さと、非金融領域へ踏み出す進取の気風が同居する点が、このグループならではの風土といえます。