株式会社PREVENTの事業内容・強み・将来性
最終更新: 2026年8月 | 株式会社PREVENTの事業内容・強み・将来性を徹底分析
株式会社PREVENTは、名古屋大学医学系研究科の研究成果を基盤に2016年7月15日に創業した、医療データ解析と生活習慣病の重症化予防を手がける企業です。
健診・レセプトデータから疾患発症リスクを予測する「Myscope」と、既往者の生活習慣改善を医療専門職が伴走支援する「Mystar」の2事業を、健康保険組合や企業向けに展開しています。
2023年12月8日、住友生命保険が全株式を取得して完全子会社化しました。独立系スタートアップから生命保険グループの一員へと立場が変わった点が、この会社を理解するうえでの起点になります。
この記事のポイント
2016年7月15日、名古屋大学医学系研究科発のスタートアップとして創業
医療データ解析事業「Myscope」と重症化予防支援事業「Mystar」の2本柱
2018年9月、メドピアグループと業務提携し健保組合向け支援体制を拡張
2021年8月26日、住友生命のCVCファンドと帝人株式会社から第三者割当増資を実施(金額非公表)
2023年12月8日、住友生命保険が全株式を取得し完全子会社化
2025年9月8日、住友生命との共同研究が国際行動医学会議(ICBM2025)でBest Poster Award受賞

企業情報
- 企業名
- 株式会社PREVENT
- 本社
- 愛知県
株式会社PREVENTの事業概要
株式会社PREVENTは、名古屋大学医学系研究科の研究成果を基盤に2016年7月15日に創業した、医療データ解析と生活習慣病の重症化予防を手がける企業です。健診・レセプトデータから疾患発症リスクを予測する「Myscope」と、既往者の生活習慣改善を医療専門職が伴走支援する「Mystar」の2事業を展開してきました。
2023年12月8日、住友生命保険が全株式を取得して完全子会社化。ヘルスケアデータ分析のスタートアップから、生命保険グループの一員へと立場が変わった点が、この会社を
事業内容
PREVENTの事業は、健康保険組合や企業を顧客とする2つのサービスで構成されています。ひとつは医療データ解析事業「Myscope」で、健康保険組合が保有する健診データとレセプトデータを組み合わせ、生活習慣病や心血管疾患が5年以内に発症するリスクを予測します。ハイリスク者を絞り込んだうえで保健事業の対象者を選定できるため、健保組合にとっては限られた予算をどこに投じるかという判断材料になります。
もうひとつは重症化予防支援事業「Mystar」です。心筋梗塞や脳梗塞など生活習慣病の既往がある人を対象に、心臓リハビリテーション指導士や糖尿病療養指導士といった医療専門職が、スマートフォンアプリと電話面談を通じて生活習慣の改善を伴走します。発症前の予防ではなく既往後の再発防止に軸足を置いている点が、一般的な健康アプリとの違いです。
2018年9月にはメドピアグループのフィッツプラスと業務提携し、健保組合向けの重症化予防プログラムを共同で提供する体制を作りました。健康な人・予備群向けの支援を強みとするメドピア側と、既往者の重症化予防を強みとするPREVENT側で、対象者のフェーズを分担した提携です。
事業セグメント
株式会社PREVENTはMyscope(医療データ解析事業)・Mystar(重症化予防支援事業)など2事業を展開しています。
Myscope(医療データ解析事業)
健診・レセプトデータをもとに生活習慣病・心血管疾患の5年以内の発症リスクを予測し、健康保険組合のハイリスク者抽出を支援する。保健事業の対象者選定にデータを使う設計になっている。
Mystar(重症化予防支援事業)
心筋梗塞・脳梗塞など生活習慣病の既往がある人を対象に、心臓リハビリテーション指導士や糖尿病療養指導士がスマホアプリと電話面談で生活習慣改善を伴走する。予防ではなく既往後の再発防止に軸足を置く。
株式会社PREVENTの強み
- 1心臓リハビリテーション指導士や糖尿病療養指導士など、医療専門職がMystarの生活習慣改善支援を担う体制
- 2名古屋大学医学系研究科の研究成果を起点にした疾患発症予測モデル(Myscope)
- 32018年のメドピアグループとの業務提携により、健康な人・予備群への支援と既往者への重症化予防を組み合わせた提供体制を持つ
- 42023年12月の住友生命グループ入りにより、保険会社の顧客基盤や資本力を背景にした事業運営ができる
業界ポジション・競合
PREVENTは、健診データやレセプトデータを扱う医療データ解析企業の中でも、発症前の予測(Myscope)と既往後の再発防止(Mystar)の両方を自社サービスとして持つ点で立ち位置が定まっています。2016年の創業から2023年12月の住友生命による完全子会社化までの7年強で、独立系のヘルスケアスタートアップから、大手生命保険グループの一員へと事業基盤が変わりました。住友生命は健康増進型保険「Vitality」を展開しており、2025年9月にはPREVENTとの共同研究が国際行動医学会議(ICBM2025)でBest Poster Awardを受賞しています。
保険会社の顧客接点とヘルスケアデータ企業の分析力を組み合わせる方向に、事業の重心が移っていると読めます。
成長戦略
株式会社PREVENTの成長戦略
2021年8月26日の第三者割当増資では、住友生命保険のCVCファンド「SUMISEI INNOVATION FUND」と帝人株式会社を引受先とし、InsurTechや地域医療など周辺領域への事業拡張、人材採用とプロダクト開発の強化を目的として掲げていました。この時点では住友生命は出資者の一社にとどまっていましたが、2023年12月8日に全株式を取得して完全子会社化に至っています。出資から2年強で資本関係が資本業務提携から完全子会社化まで進んだ点は、両社の事業親和性が高いと判断された結果と見られます。
将来性
2025年9月8日、住友生命とPREVENTはVitalityによる健康増進効果に関する共同研究を国際行動医学会議(ICBM2025)で発表し、Best Poster Awardを受賞しています。住友生命グループ入り後も、単独のヘルスケア事業運営ではなく、保険商品と連動した研究・エビデンス構築が継続している状況です。ただし、グループ入り後の具体的な事業目標や売上計画は公表情報からは確認できませんでした。
入社理由
株式会社PREVENTへの入社理由として「医療データ解析(Myscope)と生活習慣改善支援(Mystar)の両方に、研究・分析からユーザー接点まで横断的に関わることができる」など4件が挙げられています。
入社の決め手
- 医療データ解析(Myscope)と生活習慣改善支援(Mystar)の両方に、研究・分析からユーザー接点まで横断的に関わることができる
- 心臓リハビリテーション指導士や糖尿病療養指導士など医療専門職と、データ分析・エンジニアリング人材が同じ組織で協働する環境がある
- 住友生命グループの経営基盤を得たあとも、名古屋大学発のヘルスケアデータ企業としての研究開発機能を継続している
- Vitalityのような保険会社の大規模プログラムと連携した共同研究に関わる機会がある
リスク・課題
把握しておくべきリスク
- 2023年12月に住友生命保険の完全子会社となっており、事業戦略や投資判断が親会社の意向に影響される可能性がある
- 資金調達額や単体の売上高が非公開のため、外部から事業規模や成長ペースを検証しにくい
まとめ: 株式会社PREVENTの事業内容・強み・将来性
Myscopeは健診・レセプトデータから生活習慣病・心血管疾患の5年以内の発症リスクを予測し、健保組合のハイリスク者抽出に使われている
Mystarは心筋梗塞・脳梗塞などの既往者を対象に、心臓リハビリテーション指導士や糖尿病療養指導士がスマホアプリと電話面談で伴走する慢性期の重症化予防プログラム
2018年のメドピア提携で、健康な人・予備群向けの支援と既往者向けの重症化予防支援を組み合わせた提供体制を作った
2023年の住友生命グループ入りにより資本基盤とVitalityとの連携機会を得た一方、経営の独立性は親会社の意向に左右される
資金調達額・単体売上とも非公表であり、事業規模を外部の財務指標で検証することはできない
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| その他 | 2件 |
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よくある質問
Q.株式会社PREVENTはどんな事業をしている?
Q.株式会社PREVENTの強みは?
Q.株式会社PREVENTの将来性は?
Q.株式会社PREVENTへの入社理由で多いものは?
Q.株式会社PREVENTの業界でのポジションは?
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