- 64タイプ=MBTIの16タイプ×ソーシャルタイプ4つ(DR・EX・AM・AN)
- 前の4文字は物事の見方と決め方、後ろの2文字は自己主張と感情表現の組み合わせ
- MBTIの結果を入力する方式ではない。30問の回答から測り直すので、知っている4文字と違うこともある
MBTIとの関係
ジョブタイプ64とMBTIの関係|64タイプ対応表と6文字の読み方
このページは、キャリビー(BeyondLeap株式会社)の「ジョブタイプ64診断」について説明しています。名前の似た他社の診断とは、運営も内容も別のものです。
最終更新 ・執筆 平井 貴大(BeyondLeap株式会社 代表取締役)
結論
このページの要点
6文字の読み方:前の4文字はMBTI、後ろの2文字は関わり方
INFP-DRを例にすると、前半のINFPがMBTIの4文字、後半のDRがソーシャルタイプです。前半は物事をどう見てどう決めるか、後半は人とどう関わるかを表します。
| 位置 | 軸 | 左の文字 | 右の文字 |
|---|---|---|---|
| 1文字目 | エネルギーの向き | E(外向) | I(内向) |
| 2文字目 | ものの見方 | S(感覚) | N(直観) |
| 3文字目 | 判断の仕方 | T(思考) | F(感情) |
| 4文字目 | 物事の進め方 | J(判断) | P(知覚) |
| 5・6文字目 | 自己主張 | 自己主張する | 聞く側に回る |
| 5・6文字目 | 感情表現 | 感情を表に出す | 感情を抑える |
5・6文字目は、2つの軸の組み合わせで決まります。自己主張して感情を抑えるとDR、自己主張して感情を表に出すとEX、聞く側に回って感情を表に出すとAM、聞く側に回って感情を抑えるとANです。
6文字の決まり方:30問を7段階で答え、軸ごとに割合を出す
タイプを決めるのは、全56〜72問のうち、7段階で答える30問です。MBTIにあたる4つの軸を6問ずつ、関わり方の2つの軸を3問ずつ聞いています。
答えは1問ずつ、表の左側(EやS、自己主張する側など)に何%寄ったかに置き換えます。「どちらともいえない」なら50%、両端の答えなら0%か100%。その軸の質問をすべて平均し、50%以上なら左の文字、50%未満なら右の文字になります。
1段階の重さは、質問の数で変わります。1問の答えを1段階ずらすと、6問で測る軸では割合が約2.8ポイント、3問で測る軸では約5.6ポイント動く計算です。言い換えると、関わり方の2つの軸は、同じだけ迷っても4つの軸の倍の幅で数字が振れます。
| 軸 | 質問の数 | 1段階で動く割合 | 拮抗と表示される範囲 |
|---|---|---|---|
| E/I・S/N・T/F・J/P | 6問ずつ | 約2.8ポイント | 47%〜53%。6問を合わせて、真ん中から1段階以内のずれ |
| 自己主張・感情表現 | 3問ずつ | 約5.6ポイント | 50%ちょうどのときだけ。1段階ずれると44%か56% |
6つの軸のどれかが拮抗の範囲に入ると、結果画面に「拮抗している軸があります」という一文が出ます。つまり、その一文が出た人は、少なくとも1つの軸で隣のタイプと紙一重の位置にいます。
裏を返せば、自己主張が56%の人と44%の人は、DRとANのように別の2文字に分かれても、答えの違いは3問を合わせて2段階しかありません。関わり方の2文字は、隣のタイプとの距離が近いと知ったうえで読むほうが実態に合います。
64タイプ対応表:MBTIの16タイプそれぞれに4タイプ
4文字のMBTIタイプ1つにつき、関わり方の違う4タイプがあります。タイプ名を押すと、そのタイプの仕事の傾向を読めます。4文字の見出しからは、16タイプ図鑑の説明に進めます。
NT(直観×思考)
NF(直観×感情)
SJ(感覚×判断)
SP(感覚×知覚)
同じINFPでも、DRとAMでは会議での振る舞いがかなり違います。DRは結論と次の一歩を先に言い、AMは相手の話を聞いてから合意できる点を探す。4文字だけでは見えにくいこの差を、ソーシャルタイプの2文字で補っています。
表の中で自分のタイプを見つけたら、同じ4文字の残り3タイプも目で追ってみてください。4文字が同じ人と考え方は合うのに、進め方でぶつかる。そんなときは、この3タイプとの違いを見比べると、理由の見当が付きます。
相手のソーシャルタイプに合わせた伝え方
頼み方や相談の順番を相手に合わせて変えるときにも、後ろの2文字が役に立ちます。伝わりやすい進め方を、相手のタイプごとに並べました。
| 相手のタイプ | 伝わりやすい進め方 |
|---|---|
| DR(前へ進める) | 結論・目的・選択肢を短く示し、本人が判断できる余地を残すと、持ち味が活きます。 |
| EX(熱でつなぐ) | まずアイデアや熱量を受け止めたうえで、期限と次の一歩を一緒に具体化すると、行動につながりやすくなります。 |
| AM(人に寄り添う) | 安心して話せる空気をつくり、意見を急かさず確認すると、本音と持ち味を引き出しやすくなります。 |
| AN(深く確かめる) | 目的・根拠・進め方を先に共有し、考える時間を確保すると、納得度の高い判断につながります。 |
相手のタイプがわからなくても、ふだんの話し方から見当は付きます。自分の意見を先に言う人は自己主張する側(DR・EX)、表情や声に気持ちが出やすい人は感情を表に出す側(EX・AM)です。決めつけずに、伝え方を試す手がかりにしてください。
関わり方の組み合わせ:すれ違いやすいのは2つの軸が逆の相手
4つのソーシャルタイプは、自己主張と感情表現の2軸を掛け合わせた2×2の組み合わせです。どの2タイプを選んでも、同じ軸が1つある組み合わせか、2つとも逆の組み合わせのどちらかになります。
すれ違いが起きやすいのは、2つとも逆のDRとAM、EXとANです。話すか聞くか、気持ちを出すか抑えるかがどちらも逆なので、同じ会議にいても、相手の沈黙や熱量の意味を取り違えやすくなります。
同じ軸を持つ組み合わせは、似ているぶん同じところでつまずく。どちらも話す側なら主導権がぶつかり、どちらも聞く側なら決めることが先へ延びます。背景には、2つの軸が見ているものの違いがあります。自己主張は誰が先に口を開くか、感情表現は気持ちが外から見えるか。見ているものが違うので、片方だけそろっても噛み合わない場面が残ります。
| 組み合わせ | 同じ軸 | ずれやすい場面 | 歩み寄りの一言 |
|---|---|---|---|
| DRとAM | なし(2つとも逆) | DRは結論を急ぎ、AMは周りの気持ちがそろうのを待つ。 | DRは決める日を先に伝えて待つ。AMは気になる点を「〜なら賛成」の形で言う。 |
| EXとAN | なし(2つとも逆) | EXが勢いで広げた案を、ANは根拠の足りないまま進む話と受け取る。 | EXは数字か事例を1つ添える。ANは懸念を並べる前に、何がそろえば進めるかを返す。 |
| DRとEX | 自己主張する | どちらも先に話すので、会議の主導権がぶつかる。 | 決める役と、案を広げる役を最初に分ける。 |
| AMとAN | 聞く側に回る | どちらも相手の出方を待ち、決めることが残る。 | 誰がいつまでに決めるかを、話し始める前に決める。 |
| DRとAN | 感情を抑える | 事実で話せる反面、速さを求めるDRと確かめたいANで進み方がずれる。 | どこまで確かめてから決めるかを、先にそろえる。 |
| EXとAM | 感情を表に出す | 場は明るくなるが、担当と期限があいまいなまま終わりやすい。 | 会議の最後に、担当と期限を声に出して確かめる。 |
表は相性の良し悪しを決めるものではありません。同じ組み合わせでも、4文字の違いや職場での立場で出方は変わります。ずれを感じたら、人柄のせいにする前に関わり方の違いを疑ってみる。それだけで、話し合いの入り方が変わります。
公式MBTI・無料の16タイプ診断との違い
「MBTI」と呼ばれているものには、性格の違う3種類が混ざっています。公式のMBTI、無料で受けられる16タイプの性格診断、そしてジョブタイプ64診断のように、MBTIの考え方をヒントにした独自の診断です。
| 項目 | 公式のMBTI | 無料の16タイプ性格診断(16Personalitiesなど) | ジョブタイプ64診断 |
|---|---|---|---|
| 受け方 | 日本MBTI協会の認定を受けた実施者のもとで受け、結果の説明を受ける | Webで自分で答える | Webで自分で答える(56〜72問) |
| 費用 | 実施者によって異なる | 無料 | 無料 |
| 結果 | 16タイプ。説明を受けながら、自分に合うタイプを確かめる | 16タイプに独自の分類を足したもの | 64タイプと、仕事での強み・適職候補など |
| 公式MBTIとの関係 | 公式 | 公式MBTIとは別のテスト | 公式MBTIとは別の独自の診断 |
16Personalitiesは、MBTIとは関係のないテストだと自ら明記しています。日本MBTI協会も、両者は質問も結果の出し方も違うと注意を呼びかけています。
どれで出た4文字かによって、結果の重みも変わります。本人が説明を受けながら確かめたタイプか、Webの回答から自動で判定したタイプか。前者が公式のMBTI、後者が無料の診断とこの診断です。自動の判定は手軽な反面、拮抗した軸の文字まで1つに言い切ってしまうため、軸ごとの数字と一緒に読むのが前提になります。
公式のMBTIを仕事で使うときの決まり
MBTIは、ユングのタイプ論をもとに、キャサリン・ブリッグスとイザベル・マイヤーズの母娘が開発した性格検査で、初版は1962年に完成しました。公式版では、認定を受けた実施者が結果を本人に伝え、説明を受けながら本人が自分に合うタイプ(ベストフィットタイプ)を確かめます。質問紙の結果を、そのまま本人のタイプと決めつけない考え方です。
仕事での使い方にも決まりがあります。MBTIの商標を持つMyers & Briggs Foundationは、応募者をふるい落とす目的でMBTIを受けさせることを倫理に反するとしています。販売元のThe Myers-Briggs Companyも、MBTIは採用の選考や配置の判断に使うものではないと説明しています。
結果を本人の自己理解のために使う、という考え方は、公式のMBTIではないジョブタイプ64診断も同じです。結果の中に実感と違う軸があれば、実感のほうを優先して読んでください。
質問は仕事の場面で聞く:軸ごとに測っていること
30問の多くは、会議やプロジェクト、締め切り、評価といった仕事の場面に置いた質問です。文字の読み方はMBTIと同じでも、どの場面の自分を答えるかが違います。結果を仕事選びや職場での関わり方に使う診断なので、場面も仕事にそろえました。
| 軸 | 聞いていること | 質問の場面の例 |
|---|---|---|
| E/I | どこで力が出るか | 会議で話しながら考えがまとまるか、頭の中で整理してから発言したいか |
| S/N | 何を材料に判断するか | 過去の実績やデータで決めたいか、前例のない仕事にワクワクするか |
| T/F | 何を仕事の原動力にするか | 論理と費用対効果を優先するか、関わる人の納得感を大切にするか |
| J/P | どんな進め方で力が出るか | 計画を立てて優先順位どおりに進めたいか、動きながら決めたいか |
| 自己主張 | 話し合いでの出方 | 求められる前に意見を言うか、相手の考えを最後まで聞くか |
| 感情表現 | 気持ちの表し方 | 嬉しさや悔しさが表情に出るか、仕事の場では冷静に話すか |
家では聞き役でも、会議では自分から話す。休日は気ままでも、仕事は段取りから入る。こうした人は、ふだんの自分を思い浮かべて答えたテストと、仕事の場面で聞くこの診断とで、文字が分かれることがあります。だからこそ、以前の結果と違っても、どちらかが間違っているとは限りません。
迷った質問は、職場での自分に近いほうを選んでください。仕事の場面で使いやすい結果になります。
知っているMBTIと違うタイプが出たとき
以前に出たMBTIの4文字を入力して、64タイプを出す仕組みではありません。30問の回答から6つの軸を測り直すため、前に受けたテストと4文字が違うこともあります。
違いが出やすいのは、50%付近で拮抗している軸です。どの軸がどう違ったかで、読み方を変えてください。
| 当てはまる状況 | 考えられる理由 | 読み方 |
|---|---|---|
| 違った文字の軸が47%〜53% | 1〜2段階の答えの差で、文字が入れ替わる範囲にいる | 両方の文字の説明を読み、最近の仕事で楽に動けたほうを採る |
| 違った文字の軸が片側に大きく寄っている | 思い浮かべた場面の違い。この診断は仕事の場面で聞いている | 仕事の場面ではこの診断の文字、ふだんの自分は以前の文字で読む |
| 前のテストから、役割や立場が変わった | 任される仕事が変わると、答え方も変わる | 今の働き方に近いほうを優先する |
| 2文字以上が違う | 拮抗した軸と、場面や時期の違いが重なっている | 拮抗している軸から順に確かめる |
違った軸が拮抗しているかどうかは、結果画面に出る「拮抗している軸があります」の一文と、完成レポートで読める軸ごとの割合で確かめられます。
64タイプ図鑑では、1文字だけ違う隣のタイプも開けます。2つを読み比べ、仕事の場面で思い当たる文が多いほうを使えば十分です。
仕事での使い方:4文字より6文字で見る
仕事を選ぶ入口として、MBTIの4文字は便利です。ただ、同じ4文字でも働き方はばらつきます。2文字を足した理由は、職場のすれ違いの多くが「どう関わるか」で起きるから。
同じISTJでも、DRは期限と担当を先に決めて進め、ANは前提と手順を確かめてから動きます。上司や同僚のタイプがわかれば、依頼の仕方や相談の順番を相手に合わせやすくなります。
チームで6文字を見せ合うなら、タイプ名に自分の言葉で1文を添えて渡してください。INTJ-ANなら「結論の前に根拠を確かめたい」、ESFP-EXなら「思いついたらその場で話したい」。1文があると、相手はタイプの印象ではなく、頼み方の手がかりとして受け取れます。結果として、タイプで人を決めつける使い方からも離れられます。
- 向いている仕事を探すなら、MBTI16タイプ別の適職一覧と、64タイプ図鑑にある自分のタイプの紹介ページをあわせて読む
- チームで使うなら、4文字より先に関わり方の2文字を共有する
- タイプは能力の優劣ではないので、採用や評価の判断には使わない
後ろの2文字:4つのソーシャルタイプ
後ろの2文字は、人との関わり方を「自己主張」と「感情表現」の2つの軸で4つに分けたものです。この2軸で関わり方を分ける考え方は、1968年に米国の産業心理学者デビッド・メリルとロジャー・リードが提唱したソーシャルスタイル理論として知られています。
2つの軸は3問ずつで測るため、6問ずつの4つの軸より結果が振れやすくなります。どのくらい振れるかは、6文字の決まり方の表で数字にしています。