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価格の前に依頼条件をそろえる
採用代行の見積もりは、対象職種や依頼工程、対応時間によって比較の前提が変わります。ここでは市場相場を断定せず、編集部が提案する比較方法を紹介します。月額が低くても、必要な工程が対象外だったり、自社の確認工数が大きかったりすれば、総負担は異なります。依頼書を統一してから複数の提案を読みます。
見積もり比較表に入れる項目
対象の職種と求人数、候補者対応の範囲、対応する曜日と時間帯、担当体制、初期設定、レポート、追加作業の単価を並べます。件数や時間の上限がある場合は、超過したときの事前確認方法も聞きます。採用決定など成果に連動する料金がある場合は、何をもって成果とするか、重複経路や辞退の扱いを契約書で確認してください。
社内の工数も比較に入れる
委託先に渡す資料の整理、候補者情報の確認、現場への催促、定例会議に使う時間を見積もります。委託費が下がっても、社内が毎日手作業でデータを転記するなら改善効果は限定的です。担当者が直接操作できるシステム、連携できる情報、確認の締め切りを確かめます。費用換算する場合は用いた単価と時間の仮定を明示します。
契約開始と終了の条件を確認する
初期費用、契約期間、更新と終了の手続き、途中で依頼範囲を変える場合の取り扱いを確認します。候補者対応の途中で契約が終わる場合は、引き継ぐ記録と窓口を決めます。契約上の業務範囲に応じた制度上の確認は、厚生労働省の取扱要領などを参照し、必要に応じて担当部署や所管窓口に確認してください。
具体例で確認する
仮の比較例として、A案は月額の中に応募者対応を含み、B案は基本料金に件数ごとの料金が加わる場合を考えます。予想件数を一つに決めず、少ない場合、想定どおりの場合、多い場合の3通りで総費用を並べます。これは料金相場の紹介ではなく、見積もりの条件差を見つけるための計算方法です。
提案依頼書では「月に何件対応してほしい」だけでなく、対応内容と完了の条件を示します。候補者への連絡を一回送れば完了なのか、日程確定まで含むのかで必要な工数は変わります。修正対応や担当者交代時の引き継ぎも確認します。
最終比較では、各社の対象外業務を同じ表へ転記します。安い案に足りない工程を追加した場合の見積もりと、社内で残す場合の負担を確認してください。契約内容が曖昧なまま運用で吸収する前提にせず、開始前に確認できた条件と未確定の条件を分けて判断します。
月額・従量・初期費用を同じ条件で計算する
次は料金相場ではなく、算式を説明する架空の見積もりです。A案を月額30万円・月100件まで、超過1件3,000円・初期費用10万円、B案を月額15万円・1件2,000円・初期費用なしと仮定します。両案の「1件」は日程確定までの応募者対応とし、税の扱い・対象工程も揃えた前提です。実際には同じ名称でも含まれる作業が異なるため、先に依頼書を確認します。
| 月の対応件数 | A案の月額 | B案の月額 | 同件数が3か月続く場合の総額 A / B |
|---|---|---|---|
| 50件 | 30万円 | 25万円 | 100万円 / 75万円 |
| 100件 | 30万円 | 35万円 | 100万円 / 105万円 |
| 150件 | 45万円 | 45万円 | 145万円 / 135万円 |
安い案ほど、対象外と完了の定義を読む
A案は3か月で「初期費用10万円+各月の料金」、B案は各月の基本料金と従量料金を足した値です。月の件数が変動する場合は毎月計算します。これに社内の確認工数や対象外作業の費用を別欄で加えると、支出と負担の全体を比べられます。採用が何人増えるかを仮定して回収できると断定する表にはしません。
確認すべき対象外には、求人追加、原稿修正、対応時間外の連絡、候補者との再調整、報告書の変更、システム連携、担当者交代時の引き継ぎなどがあります。追加費用が発生する前に誰が承認するか、依頼を取り下げた場合にどこまで請求されるかも確認してください。
提案依頼のメールに添える条件一覧
依頼時は「募集職種・求人の数/想定する応募者数の幅/対象工程と完了条件/対応する曜日・時間/社内の承認担当/利用システム/定例と納品物/開始・終了予定/候補者情報の扱い」を同じ様式で渡します。回答欄には、対応可否だけでなく前提と対象外を記載してもらいます。
見積もりの未確定事項が残る場合は、誰の回答を待っているかを明示し、総額が確定したように社内申請しません。まず委託範囲と判断の境界を揃え、契約後は初月の運用品質の確認へつなぎます。費用比較の目的は最安の会社を選ぶことだけでなく、予定する運用を無理なく続けられる条件を確かめることです。
よくある質問
Q月額が安いRPOを選べば採用コストは下がりますか?
月額だけでは判断できません。初期費用、従量・超過料金、対象外作業、社内に残る工数を同じ条件で比較します。記事の金額は計算例で、料金相場や特定サービスの見積もりではありません。
出典・編集方針
公開資料を確認し、実務の手順・記入例は編集部の提案として構成しています。確認日は各出典をご覧ください。
公開資料を確認し、転職・採用の意思決定に役立つ実務情報を編集しています。個別事例と編集部の提案は、出典の事実と区別して記載します。
